国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
低学年の音読をどう進めるか  2007年5月11日  No.148
ホームページの記事は→148
 小学1年生のお母さんから、「子供が長文音読をしたがらない」と相談がありました。
 1年生は、生きていることが楽しい時期ですから、遊びでも勉強でもうまく誘導すればどんどん好きになります。子供が嫌がるとしたら、その原因は、勉強の時間が長すぎるということにあります。
 そこで、次のように提案しました。
「小学1年生の頃はまだ読む力がないので、最初から2ページも3ページも読ませようとすると、嫌になることがあります。長文を5行ぐらいずつに区切って線を入れ、一日の音読の量はその線のところまでということにしていくと楽にできます」
 低学年の勉強で大事なことは、成果を上げることではありません。楽しく勉強する習慣をつけるということです。そのためには、簡単で短い分量を飽きずに毎日続けていくことです。そして、そのつど褒めてあげることです。
 では、分量を増やすにはどうしたらいいでしょうか。大人のよくする間違いは、すぐに分量を増やしたり、すぐに先に進ませたりしようとすることです。学校の先生でも、教え方に自信のある人は、同じことをずっと続けます。その同じことというのは、基礎の練習です。分量を増やすときでも、少しスムーズに読めるようになったから、少し増やすというようなやり方をすると、子供は勉強嫌いになります。これは、がんばってやると罰を与えられるということを学習しているのと同じだからです。
 子供はだれでも楽にできるようになると、自分の意志で先に進もうとします。ですから、子供が自分から「もっと長く読める」というまで気長に待つというのがいちばんいい方法です。
 しかし、時に、親の権限で量を増やしたり課題を難しくしたりする必要があるときも出てきます。そのときのやり方は、一挙に一段階難しくするという形で、断乎として実行させることです。そのためには、子供の実力をよく観察しなければなりません。がんばればできるはずだという見通しがついたら、「では、明日から1日1ページにするからね」と言って、その方針を貫くことです。そこでいったん決めたことを、子供の声で撤回すると、そのあとから親の権威がなくなり、その後ますます決めたことを実行させることが難しくなります。
 子供が小学校低学年のころは、親もいちばん大変な時期です。下に小さい子などがいればなおさらです。しかし、この大変な時期は数年で済みます。また、子供にとってはこの大切な時期は二度と繰り返すことができません。ですから、ここは親も、根性でがんばるしかないと思って取り組むことです。ぜひ明るく楽しくがんばってください。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


 コメント欄
コメントフォーム

低学年の音読をどう進めるか 森川林 20070511 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」