国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

これまでの全記事
読書の好きな子になる庭(facebook記事より)  2012年9月11日  No.1608
ホームページの記事は→1608



 みなさんは、月に何冊くらい本を読まれますか? 
 松岡正剛さんの「千夜千冊」 http://1000ya.isis.ne.jp/file_path/table_list.html#table1 を目指して? 通勤途上では必ず文庫本をという方や、毎晩寝る前には読書の習慣があると言う方は多いと思います。

 一方で、子どもには「読書しなさい」と口うるさく言うのものの、自分は忙しくてなかなか本に手が伸びない方が多いのも事実です。そんな、子どもが本を読まないと言ってお悩みのご家庭は、まずおうちの方が率先してご自分が本を読む時間を作るとよいと思います。親が熱心に本を読んでいるのを見れば、子どもも自然に本に興味を持ち始めます。そこで、子どもも巻きこんで、時間は短くても毎日、テレビを消して静かな環境で、親子の読書タイムを作ってみましょう。

 そんなことで、「うちでは、毎日本を読むのがあたりまえ」になり、読書習慣が生活の一部となる、そんな理想的なことが実現できるのでしょうか? 
ちょっとしたコツで、できるのです。

 以下は、2006年の言葉の森のホームページの記事からの引用になりますが、継続させるコツがわかりますよ。

==============(引用ここから・一部抜粋)
 「読書を歯磨きのように」

 読書というものは、毎日読む習慣がないと、自然に消滅していきます。テレビも同様で、連続ドラマなどを見出すと、つい毎日気になって見るようになりますが、いったん見ることをやめると、あらためて見たいという気が起きなくなります。

 読書は毎日読んでこそ読み続けられるものです。週に2、3日読むという読書生活はすぐに週に0冊の生活に変わります。週に7日読むときに初めて読書生活が成り立つのです。

 と考えると、読書をさせるためのコツは簡単です。毎日本を読む時間を作ればいいのです。

 ここで問題なのは、自分が本好きのお母さんほど、「読書は強制してまで読ませるものではない」という考えを持っていることです。しかし、昔と今とでは読書以外の環境がまったく違います。最初は半強制的に、「1日○ページ読むこと」というふうに決めなければ読み始められません。「たまには本でも読んだらどう?」という控えめなアドバイスの仕方では、子供が本を読むようにはなりません。「読みなさい」と言って初めて読むことができるのです。

 半強制的に読ませることによって読書嫌いになったという子はいません。逆に、半強制的に読ませることによって読む力がつき、どの子も本好きになっていくのです。
 ですから、親は子供に読書を勧めるときに、子供に歯磨きをさせるぐらいの断固とした確信を持ってさせる必要があります。子供に歯磨きをさせるときに、「歯磨きを無理にさせて、嫌いになったら困る」と心配する親はいません。逆に歯磨きをさせ続けることによって次第に、子供は食後に歯を磨くと気持ちがいいということを実感していくのです。

 また、読書の内容も、子供の興味に合わせて低くする必要はありません。ときどき、「漫画や雑誌のようなものでも読んでいるうちに、もっとちゃんとした読書に進んでいくのでは」と期待するお母さんがいますが、漫画を読んでいるうちに読書も好きになったという子はいません。漫画の好きな子は、そのままずっと漫画しか読みません。それぐらい現代の社会では、魅力的な漫画がふんだんに発行されているのです。しかし逆に、読書の好きな子が漫画も好きだということは自然にあります。だから漫画そのものが悪いというのではありません。漫画が発展して読書につながるという考えが甘いということなのです。

 小学4年生のころまでは、いい本がたくさんあります。このころは読書選びにあれこれ考える必要はありません。、図書館や書店にある本をどんどん与えていけばいいのです。確かに、どの子もおもしろがって読むような本はありますが、親がそういう甘い味付けのある本をわざわざ探してあげなければ読めないということではありません。本として発行されているほどの本であれば、どの本も読み出せばそれなりにおもしろくなるものです。

 家庭での毎日の勉強が終わったら、子供に向かって、「はい、勉強のしめくくりは読書50ページね。それが終わったら遊びなさい」と言うだけです。それを歯磨きと同じように毎日続けていけば、どの子も例外なく読書好きになっていきます。読書50ページは、小学校高学年の子が普通に読んで約1時間ほどかかる長さです。低中学年の子は、その子の読む力に合わせて、ページ数を少なくしていけばいいと思います。また、低中学年のころは、読み聞かせも読書と同じ効果があります。読み聞かせは幼稚園までと思わずに、小学校4年生ぐらいの子でも、寝る前の本読みをときどきしてあげるといいと思います。ただし、コツは「優しく楽しく面白く」ですから、読んだあとに問題を出すようなことはしないで、にっこり笑って寝るだけにしてあげてください。

===============(引用ここまで)

 学年が進んできたら、親子で話題の本を読み合うなどという楽しみもでてきますね。さあ、今日から実践してみましょう。 

 facebook上では、「読書の好きな子になる庭」というグループで、みなさんがいろいろなジャンルの本を紹介したり、家庭での読書についてさまざまなコメントを下さったりしています。こちらもぜひ参考になさってください。

http://www.facebook.com/groups/118437524908264/

(みやざき)

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 

 コメント欄
コメントフォーム

読書の好きな子になる庭(facebook記事より) みやざき 20120911 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」