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愛の与え方  2007年7月1日  No.161
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 豊かな人は、他の人に何かを与えることができます。愛も同じです。豊かに愛されている人は、その愛を同じように他の人に分けてあげることができます。
 貧しい人は、相手から愛をもらおうとします。愚痴をこぼす、ため息をつく、人を恨むなどは、すべて愛をもらいたいという心の現れです。
 そして、私たちは全員、それほどひどく貧しくはないが、それほど大いに豊かでもない、そこそこの人生を歩んでいます。だから、多くの人は、たまに愚痴をこぼし、たまに人を褒めたり優しくしたりしながら生きています。
 私たちにできることは、その愚痴の度合いを少し減らし、人に優しくする度合いを少し増やすことです。
 そのコツは、第一に、嫌なことがあったら、その分、宇宙の汚れが自分を通してきれいに濾過されたと思うことです。そうすると、嫌なこともよかったことのような気がしてきます。(笑)
 第二は、人に優しくしてあげるときは、自分が優しくしようと思うのではなく、宇宙の愛が自分を通して相手に優しさとして送られると思うことです。そうすると、他人を褒めたり優しくしたりしても自分もその分豊かになったような気持ちになります。
 しかし、人間は有限な生き物ですから受け入れ可能な容量というものがあります。自分の濾過の容量を超えてまで汚れをきれいにすることはできません。また、自分の容量を超えてまで宇宙の愛を他人に送ることはできません。
 だから、第三のコツは、濾過も愛も、自分が楽にできる身近なところでまず実行するということです。身近なところで実行しているうちに、だんだんと容量も大きくなり、更に遠いところまで広げていけるようになるでしょう。
 さて、身近な実例です。お母さんが子供について、お父さんの前で愚痴をこぼします。「○○ちゃんがまたテストで悪い点を取ってきたのよ」。お母さんは、愚痴をこぼすことによって、お父さんから愛を補給しているのです。しかし、お父さんの愛が豊かでなければ、お父さんもどこかから愛を補給しなければなりません。そこで、お父さんは、お母さんの育て方に文句を言うことによってお母さんから愛を補給します。こうして、家庭の中で愛の奪い合いが始まるのです。
 最初に愛を奪われていたのは子供です。テストで悪い点を取ったということで、子供はどこかから愛を補給したいと思っています。お母さんが豊かであれば、明るく「大丈夫。テストなんか気にしない」と言うことができます。お父さんが豊かであれば、明るく「それじゃあ、そのテストをお父さんと一緒に見直そうか」と対応することができます。こうして、家庭の中で愛を与え合う関係にもなることができるのです。
 テストの点数は単なる物です。形として見えない愛の方が、テストの点数よりもずっと大事なものなのです。
 以上、もう一度まとめて言うと、人から愚痴をこぼされたら、宇宙の汚れが自分を通して濾過されてその分自分もきれいになったと思うことです。そして、宇宙の愛を自分を通してその人に送ることによって、その分自分の愛も増えたと思うことです。
 このことを、これまでのいろいろな場面にあてはめて、ぜひシミュレーションしてみてください。「あのとき、ああいう愚痴をこぼされたので、つい自分もああいう対応をしてしまったけど、実はこういう対応ができたのだなあ」と。
 あなたの周りに貧しい人がいるのは、あなたがそれだけ豊かだからなのです。

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