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国語力をつける根本的な勉強法 2「文章理解の前提としての漢字の読み取り」  2013年3月22日  No.1770
 URLは、https://www.mori7.com/index.php?e=1770      





 国語も算数も、学校では勉強の教科として同じように扱われているので、つい国語を30分やったから、次は算数を30分やって、これで両方同じぐらい勉強をしたという感覚になりがちです。
 しかし、ドイツでは、小学校1年生の国語の授業時間は、算数の授業時間の2倍から3倍、最初のうちはもっと多くの時間があてられています。科学技術の教育を重んじる国だからこそ、国語の授業に力を入れているのです。

 なぜ国語に力を入れるかというと、国語は単なる教科のひとつではなく、言語によってものを考える基盤だからです。
 だから、国語は勉強として取り組むよりも、まず家庭での言語教育として取り組まれる必要があります。それが家庭における読書と対話です。

 読書の基礎になるものは、ふたつあります。ひとつは、文法的な理解です。もうひとつは、文字の理解です。
 文法の骨格は、対話によって形成されます。子供が最初に接する言葉は、母親や父親との対話を通して与えられるものです。ここで、子供は言葉と感情と環境の結びつきを経験します。
 だから逆に、テレビやCDなどの音声に、幼児期に接しすぎると、言葉と感情の結びつきを経験できなくなることがあります。

 子供と両親との対話で大事なことは、量と質です。できるだけ多く対話を交わすことと、できるだけ質の高い対話を交わすことです。この対話を通して、子供は豊かな語彙力と高度な文法力を身につけます。

 もうひとつの文字の理解は、文字を読むことによって習得します。
 ここで、日本語の漢字仮名交じり文の、漢字の読み取りが重要になってきます。

 ひらがなの文字がまだスムーズに読めない幼児期には、本をひとりで読むことはなかなかできません。しかし、読む文字を口に出してそれを耳から聞くことによって、次第に文字を見ただけで言葉が理解できるようになります。
 しかし、読めない漢字が出てきた場合は、その部分だけは霧がかかって見えないような状態になるので、前後のひらがなのつながりから文脈を理解するしかありません。
 ここで、その漢字にふりがながふってあると、子供はそのふりがなを通して文章を読むことができます。この経験を何度か繰り返す中で、その漢字のイメージが読み方とともにわかるようになります。すると、やがて、ふりがながふってあったとしても、漢字の方を読むことによってより確実に文章を把握することができるようになります。

 漢字は、ただ読めるだけでなく、文脈の中で使われるイメージを伴って読めることが大事です。

 世間の漢字教育では、漢字が書けることを重視しがちです。それは、漢字の書き取りは試験で点数化しやすいからです。
 しかし、漢字の書き取りよりも大切なのは、漢字の読み取りです。
 ところが、この漢字の読み取りでも、ただ読めればいいというのではありません。また、読んで意味がわかればいいというだけでもありません。読めて意味がわかるとともに、その漢字によってありありとイメージがわくことが大事なのです。
 それは、なぜかというと、ある文章を読む中でその漢字を見たときに、その漢字がただ読めるだけでは不十分で、生き生きとしたイメージを伴って読めることが重要だからです。

 よく、新しいジャンルの本を読むときに、その本の中で使われているさまざまな語彙にまだなじんでいないために読書がなかなか進まないという経験をすることがあります。例えば、哲学の本を初めて読むとき、経済学の本を初めて読むときなどです。
 それは、漢字が読めて、意味も理解できるが、その漢字の持つイメージがまだ自分のものになっていないからです。

 ここに、子供の漢字教育の重要なヒントがあります。(つづく)
 

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