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字を上手に書くコツ――作文試験の印象点を左右する漢字力(2)  2018年2月20日  No.3199
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 字が下手なのは直らないというのが基本的な考え方ですが、本当は他の人の目に触れることによって少しずつ読みやすい字になっていきます。

 また、練習方法によっては、ごく短期間に上手な字を書けるようになることもあります。
 その方法は、手本となる字を、超スローモーでいいのでその手本のとおりに書き写すという方法です。

 このやり方で1時間も練習すると、自分の書く字が見違えるほどを上手になってきます。
 わずか1時間でと思うかもしれませんが、これは本当です。

 コツは、よく見てゆっくり書き写すことです。カタツムリの動くスピードよりもずっと遅いぐらいの速さで書いていきます。
 子供たちで、漫画の好きな子がよくキャラクターをそっくりに描き写すことをしますが、ちょうどそのような感じです。

 私も、学生時代、この方法で字が一時期とても上手になったことがあります。自分でも驚いたぐらいです(笑)。
 しかし、普段の字を書く生活は、それほどゆっくりやることはできないので、日常生活の中で文字を書いているうちに、またすぐもとの自分の字の癖に戻ってしまいます。

 江戸時代の寺子屋における文字の練習は、手本となる文字を半紙が真っ黒になるまで書き写すという方法でした。
 これは、字を覚えるというよりも、上手な字の書き方を手に覚えさせるという方法だったと思います。
 子供時代のまだ字を書く量が少ない時期に、このように繰り返し手に覚えさせる練習をしていたのです。

 漢字の書き方についても、形や意味から覚えるという方法がありますが、私は手に書き方を覚えさせるという方法が、誰にも単純にできるよりよいやり方ではないかと思っています。

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 コメント欄

森川林 20180220 1 
 上手な字を書く練習も、漢字を覚える練習も、単純に同じ動作を繰り返すということが基本です。
 意味を説明したり理屈で理解したりする方法は、教えている人が楽しいだけで、教わっている方は退屈だからです。
 只管打坐という言葉がありますが、只管音読とか只管筆写などというやり方が小学生時代の子供にとってはいちばんいいのです。
 こういうやり方を物足りなく思わないことが大事です。


nane 20180220 1 
 字の下手な子で、絵は上手に描けるという子がいます。
 それは漫画のキャラクターなどの手本をよく見て描いているうちに、手が描き方を覚えてしまったからです。
 だから、字が下手なのは、ただ手本を見ていないからだけなのです。

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