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幼児、低学年での文字の習得について  2009年1月21日  No.361
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 幼児期や小学校低学年のころは、文字を先行させないことが大事です。このころは体験を味わう時期だからです。十分な体験がないと、物事を言葉で済ませるようになってしまいます。
 例えば、リンゴ見たときに、「わあ。赤くて、つやつやして、しっとりしていて、きれいなリンゴだなあ」というふうに感じる子もいれば、「リンゴがある」という言葉だけで済ませしまう子もいます。
 どちらが心を豊かにする感じ方かというと、言葉で済ませるのではなく、実感を感じる感じ方の方です。
 しかし、これは周りの人の接し方に左右されます。言葉や文字を先に覚えたから言葉で理解するようになるのではなく、体験と感動がある生活が少ないから言葉の理解だけになってしまうのです。
 問題は文字を教えるのかどうかということではなく、体験と感動がある生活をいかに作っていくかということです。
 小学校低学年までの時期は、文章を書くことが目的ではありません。このころは、上手に作文を書くという意味は、あまりありません。
 書く楽しさは、小学校中学年になってから育ってきます。このころになると、本人も上手な作文や面白い作文を書こうという気持ちがわいてきます。
 しかし、中学年の時期は、まだ感想文を書く年齢には達していません。ですから、感想文を上手に書くということは、まだあまり意味がない時期です。
 感想文の感想に深まりが出てくるのは、小学校高学年からです。このころになると感想文を書くということも大事になってきます。そして、意見や感想が更に深まるのは、中学生、高校生になってからです。
 ですから、小学校低学年までの時期は、書くこと自体よりも、書く習慣をつけること、作文の勉強を通して読む習慣をつけること、この二つが勉強の目的として大切なことになります。
 小学校の低学年までに作文の勉強を始めた子は、文章を書くことや読むことが生活の一部になってきます。
 これは、サッカーやバスケットボールなどのスポーツでも同じです。小学校低学年の時期までに、何かのスポーツを始めた子は、そのスポーツの感覚が自分の体の一部になっていきます。
 言葉の森の勉強は、高校生まで続けられる勉強だからこそ、小学校低学年までの間にこの勉強を習慣にしておくといいのです。
 ただし、文章書く力について個人差はかなりあります。ですから、小学校低学年までの時期は、上手に書くことを目標にしないことが大事です。また、表記のミスについては、読む力をつけることによって、自然に直していくという姿勢が必要になります。つまり、作文の勉強と並行して、読書、対話、暗唱、音読の習慣をつけていくことが大事な時期なのです。
 そして、その一方で、生活の中でできるだけ体験と感動をふやしていくことが大切になります。

 勉強の進め方について、ご不明な点は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません。^_^;)

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