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暗唱の仕方のコツ――大事なのは繰り返しの音読だけ  2019年7月18日  No.3793
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 暗唱の仕方で大事なコツは三つあります。
 一つは、毎日練習をすることです。
 練習にかかる時間は10分程度です。
 毎日やるためには、朝ご飯の前などの毎日確実にできる時間帯を暗唱練習の時間と決めることです。

 もう一つは、すらすら読めるようになるまで、文章を見て読むようにすることです。
 文章を見ずに読んで、途中でつっかえたり、思い出して読んだり、読み間違えたりすると、そのつっかえたり思い出したり読み間違えたりしたところが癖になってしまうので、あとから直そうとしてもなかなか直りません。
 暗唱の初めのうちは、文章を見てゆっくり正確に読んでいくことです。
 正確に読めるようになったら、できるだけ早口読むように切り換えていきます。

 第三に、暗唱は覚えることを目標にするのではなく、回数を決めて音読を繰り返すことを目標とすることです。
 回数は30回が基準です。
大人でも、100字程度の同じ文章を30回繰り返して音読すると暗唱できるようになります。
 低学年のうちはもっと回数が少なくても暗唱できるので、その子に合った回数を決めて読むようにしてもかまいません。

 大事なことは、覚えられたからおしまいとするのではなく、決めた回数を音読したからおしまいというふうにすることです。
 なぜ、覚えることを目標にしないかというと、覚えることを目標にすると、難しい文章や長い文章になったときに、できないと言う子が出てくるからです。
 回数を繰り返すというだけなら、誰でも例外なくできます。
 覚えることが目標ではなく、音読を繰り返すことが目標とすることによって、その結果として自然に覚えていたという結果になるのです。

 ところで、低学年のうちは文章を読み取る力がないために、文章を繰り返して読むということがスムーズにできない場合があります。
 その場合は、最初から本人に読ませるのではなく、お母さんが音読するのを聴かせるだけでもいいのです。
 聴いているうちにだんだん真似をして言えるようになります。
 すると、やがて文章を目で追いながら音読もできるようになってきます。
 低学年のうちは、気長に、半分遊びのような感覚で続けていくことが大事です。

 幼稚園年長から小学2年生までは、暗唱の力が最も伸びる時期だと言われています。
 この時期に、子供が負担を感じないやり方で暗唱の力をつけておくと、学年が上がってからも暗唱のコツが分かるので、その暗唱力を語彙力や記憶力や表現力に活かしていくことができます。

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暗唱(121) 

 コメント欄

森川林 20190718  
 貝原益軒は、四書五経の教材で、毎日100字分を100回読むことを勉強の基準としていました。
 しかし、今の時代に、子供に100回読ませるというのは至難の業(わざ)です。。
 そこで、言葉の森では、暗唱の回数の基準を30回としたのです。
 30回音読をすると、25回めあたりから急に頭に入ってくるようになるからです。


nane 20190718  
 今の子は、繰り返しの勉強に慣れていません。
 教材が豊富にあるので、1回やったらおしまいにして、次の教材に移るというような勉強の仕方をしている子が多いと思います。
 しかし、そのやり方では実力はつきません。
 暗唱は、繰り返しの勉強が役に立つということを実感する機会になります。

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