低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


これまでの全記事
入試は情報戦  2009年3月24日  No.429
ホームページの記事は→429
 入試の合格ラインは、65パーセントぐらいというのが大体どこの学校でも共通しています。中には80パーセント以上というところもありますが、数はそれほど多くありません。
 受験する生徒の中には、65パーセントの合格ラインで合格できる学校に80パーセント以上の得点を取って合格する人たちもいます。しかし、大多数の生徒は、合格ラインの65パーセント近辺に集まっています。
 こう考えると、ある学校に合格したと言っても、そのほとんどは65パーセント近くで合格しています。65パーセントの出来具合というのは、実感として「難しくてほとんどできなかった」というところです。よくわからなかったが、運がよかったこともあって合格した人が大多数と考えておけば間違いないと思います。

 大学入試で言うと、個別試験の合格ラインは65パーセントぐらいです。この個別試験に80パーセント以上の確率で合格することを考えると、目標はとてつもなく高いものになってしまいます。平均点が65パーセントぎりぎりまで取れることを目標に勉強していくのが現実的な目標です。
 しかし、今は大学入試で、センター試験を利用するところも多くあります。このセンター試験は、個別試験と違い、実力があれば8割9割の得点を取ることは可能です。また、いずれもよく考えられた問題なので、過去問をもとにしっかり準備すれば、実力相応の点数は取れるようになります。個別試験でコンスタントに何点を取ると考えるのは難しいのすが、センター試験ではある程度得点の予測がつきます。
 そう考えると、センター試験の利用できる大学であれば、早めにセンター試験の過去問をやっておき、そこで高得点を取ることを目標に勉強を進めていくというのも、ひとつの重要な戦略になると思います。

 高校生は、受験する科目数が多いと負担に感じると思いますが、逆に言うと、多くの高校生は受験科目数の少ない受験の仕方を目指しています。勉強すれば確実に得点の見通しがつくセンター試験の勉強にもっと時間を割いてもいいのではないかと私は思います。

 現在の受験は、情報戦になっています。実力の戦いではなく、情報を分析して最適の戦略を立てられることのできる人が有利になるというある意味で不合理な競争になっています。ところが、高校生が独力でそのような情報戦を戦い抜けるかというと、そういうことを最初からできる人はほんの一握りです。しかし、幸い、情報環境は充実しているので、インターネットや模試や過去問を利用すれば、高校生でも自分なりの戦略を立てていくことは可能です。ほとんどの学校は、このような情報戦をバックアップしてくれません。大手の予備校もほぼ同じです。これから高校3年生になるみなさんは、自分の力で受験の戦略を立てるようにがんばっていってください。

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
大学入試(14) 

 コメント欄
コメントフォーム

入試は情報戦 森川林 20090324 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」