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今学期の項目 ★アカシア(小学校1年生相当)★  2006年4月5日  No.48
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  はじめに絵をかく —中心を決めるために絵をかく —

  作文を書く前に、書きたいことを絵で表します。低学年の生徒の場合は、絵をかくと何が印象に残ったのかが文章で表すよりもよくわかることがあります。文章が時系列的であるのに対し、絵は空間描写的です。文章で長く書こうとすると、朝起きてから夜寝るまでを時間の順番で書くことになりがちですが、絵をかいたところを中心に書くと焦点の絞られた作文になります。 はじめにかく絵は、色を塗ると時間がかかります。色を塗りたいときは、作文を書いたあとに塗るようにします。

  名前・数字 —名前や数字をくわしく書く—

  どこかに出かけたときなど、場所などの名前(固有名詞)や日時などの数字を書いていくと、正確な文章になります。一般に男の子は会話よりも数字や名前に関心が高く、女の子は数字や名前よりも会話に関心が高い傾向があります。数字や名前を正確に書くことは、作文の表現の面白さには直結しないので評価されることの少ない分野です。数字は縦書きで書くときは、漢数字を使うのが一般的です。

  たとえ —まるで…のよう—

  小学生の表現項目の要です。「たとえ」「比喩」という言葉よりも、「まるで……のよう」「まるで……みたい」という言葉で説明する方がわかりやすいようです。小学校低学年のときは、まだうまく使えない子が多いので、このころにたとえを使う文章を書ける子は表現力が豊かだと言えます。練習の方法としては、家庭の中でゲームのようにたとえを使うやり方が効果的で、大人も子供も楽しめます。

  思ったこと —結びに思ったことを書く—

  低中学年の作文で結びに思ったことを書く練習です。 これは二つの目的があります。 一つは、結びを「楽しかった」「おもしろかった」「うれしかった」などの単純な感覚でまとめずに、自分なりに思ったことを書いてまとめるということです。子供の中には、「たのしかったと思いました」などと書いてしまう子も出てきますが、一応それでもよいとします。 もう一つの目的は、将来意見文を書くときの構成に合わせて、結びには感想や意見を書くという位置付けをしておくということです。
 指導者によっては、「思った」「思いました」などのありきたりの言葉は使わずに、思ったことが自然ににじみ出るような書き方をするべきだという指導をする人もいます。例えば、「『また来たいと思いました』と書くよりも、『僕はいつまでも遠ざかっていく景色を見ていた』と書きなさい」というような指導です。しかし、これは子供の作文を小学校の低中学年の段階で完結して考えることにつながります。表現の工夫自体は必要なことですが、それよりも大事なことは子供の作文を将来への発展の過程として見ることです。
 結びに思ったことをしっかり書く練習をしたあとに、「いろいろな思ったこと」を書く練習をしていく方が子供の成長に合っています。

  行を続ける —行は続けて書く(段落の前段階の練習)—

 小学4年生ごろから段落をつける指導をします。 段落をつける前段階の指導として、会話以外はすべて行を続けて書く練習をします。行を続けて書くことが定着してきたら、三文を目安に段落をつけて書くという指導をします。 学校などでは反対に、最初から一文ごとに行を変えて書く指導をしているところが多いようです。

  会話行がえ —会話は行をかえて書く—

  会話は行を変えて書きます。しかし、行を続けて書くことが間違いなのではありません。改行をするのは、その方が読みやすいからという理由です。 会話の二行目を一マス空けて書く書き方をしている出版物もありますが、これはレイアウトを読みやすくするための工夫ですので、子供たちが書く作文にも同じことを要求するのは無理があります。しかし、これも間違いではありません。

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