国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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公立中高一貫校の作文入試対策  2009年8月4日  No.577
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 ↓ 作文体操。左から、意見→展開1→展開2→展開3→まとめ。


 公立中高一貫校の入試では、考える問題が出されます。作文の入試も、考える形の問題が特徴になっています。

 その考える問題を大きく分けると次のようになります。

・学校生活や家庭生活に関する問題。これは、生活文よりもむしろ意見文の形で出されるところが増えています。「学校で協力して何かを成し遂げた経験」など

・人間の生き方や人生論に関する問題。身近な出来事としてどのように生きるかを問う問題です。「努力や継続の大切さ」など

・身近な時事問題。子供が考えることのできる時事問題なので、宇宙、環境、福祉などの話題で、「君ならどうするか」と問う問題です。大学入試で出るような社会性の高い難しい時事問題は出ません。

・比較文化論や言語言葉に関する問題。これは、国語の入試問題にもよく出てくるので、入試問題自体が資料として使えます。

・象徴的な課題。「空」「窓」「山」など漠然とした問題です。


 どんなジャンルが出ても、共通して対応できる勉強法があります。


 勉強法の第一は、対話です。家族の対話によって問題意識や身近な実例を身につけていきます。特に時事問題は、時事問題集のような本で学ぶよりも両親の話を通して学んだ方が確実に応用力がつきます。

 第二は、実際に作文を書くことによって、自分が使える体験実例や知識実例の整理をしておくことです。予想されるテーマについてとりあえず10本作文を書いておくことが目標です。あるテーマで一度書いておくと、似たジャンルの課題すべてに対応できるようになります。

 第三は、構成的に考える習慣をつけることです。これは言葉の森の勉強法の特徴です。大学入試の小論文でも使える構成は、次のような形です。

・最初に状況説明と意見を書きます。

・そのあと展開1、2、3と続きます。

・最後にまとめます。

 この展開部分は、原因、対策、理由、方法などそれぞれの課題に合わせてさまざまな形で書くことができます。

 文章構成を考えて書く習慣がつくと、どんなテーマでも迷わずに書き出すことができるようになります。


 作文入試対策でいちばん大事なのは、実際に書く練習をすることです。

 言葉の森では、1週間に1回作文を書く練習をします。

 そこで見つかった誤字は、20回以上書いて正しい書き方を覚えておきます。また自分が文章に使う言葉は、習っていない漢字も含めてできるだけ漢字で書けるようにしておきます。同じような言い回しが続いているところは、変化のある表現に直しておきます。そして、その直した原稿を頭に入れておき、同じテーマで何度も書く練習をしていきます。

 毎回新しい作文を書くのではなく、1週間に1回新しい課題に取り組み、その間はそれまでに既に書いたテーマで、同じように書けるかどうか試してみるという勉強していきます。


 作文というのは、勉強の集大成です。その子が持っている知識、経験、語彙などをすべて動員して文章という形に表す勉強です。

 その勉強の基礎になるものは、読書と暗唱と対話です。

 読書と暗唱と対話で力をつけて、実際に作文を書く練習で表現力を身につけるという勉強スタイルが、これからの時代の中心的な勉強の形になってくると思います。



(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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