低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


これまでの全記事
教育の骨格としての国語  2009年11月12日  No.678
ホームページの記事は→678

 △教室のペット犬、名犬ユメ(7ヶ月)

 国語はいろいろな教科の一つとして考えられています。しかし本当は、国語はOS(オペレーティングシステム)のようなものです。このOSの土台の上に、様々なアプリケーションソフトとしての各教科があるという構造です。
 別の言い方で言えば、国語の本質は哲学です。哲学といっても、専門家が研究する哲学のような狭い意味の学問ではなく、ものの見方、感じ方、考え方の骨格を育てる学問としての哲学です。
 世間では、国語の勉強のこのような本質が誤解されているために、国語の勉強の目指すところがはっきりしていません。例えば、読解の勉強について言うと、物語文、説明文、意見文などの先に古文や漢文があるようなカリキュラムが組まれていることがあります。また、作文について言うと、やはり物語文、説明文、意見文の先にビジネスで使う文書などが位置づけられていることがあります。そうではなく、考える学問としての国語という原点をはっきりさせておく必要があります。

 学校で学ぶ教科の精選も、国語というOSを育てることを中心に行う必要があります。今の時代に役立つアプリケーションソフトは何かという視点で考えると、例えば金融の知識は役立つが漢文の知識は役立たないというような考えが出てきます。そうではなく、考えるための学力を育てる教育として何を優先させるのかということを考えていく必要があるのです。
 国語は、学問のOSとしての性格上、勉強の時間によってあまり差がつかないという特徴を持っています。国語の実力は、勉強の度合いよりも知的生活の度合いに比例しています。これに対して、英語や数学は勉強の度合いに比例しているので、点数の差が大きくなりやすいという特徴を持っています。このために、テストの中で利用しやすい教科として英語や数学のウェイトが高まっています。
 しかし、本当の学力の差は、国語力の差として表れます。その国語の実力を育てる方法を一言で言えば、難読と復読です。


(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

233-0015 233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9063
 
 同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

 コメント欄
コメントフォーム

教育の骨格としての国語 森川林 20091112 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。 お名前(ペンネーム):

 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

受講案内の郵送(無料)をご希望の方は、こちらをごらんください。
(広告規定に基づく表示:受講案内の郵送を希望される方はご住所お名前などの送信が必要です)

電話通信の無料体験学習をご希望の方は、こちらをごらんください。
(無料体験学習をお申し込みの方に、勉強に役立つ小冊子をお送りします。)

Online作文教室 言葉の森 「特定商取引に関する法律」に基づく表示」 「プライバシーポリシー」