ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3100番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
小学一年生はボタンのかけ始め as/3100.html
森川林 2017/11/30 05:23 


 作文教育の分野で子供と親の関わりが特に大事になってくるのは、小学校高学年になってからです。

 このころになると、作文の課題も、考える要素や社会的な視野を必要とする要素が増えてくるので、子供ひとりの力では十分に内容を深めて書くことができなくなります。

 そのときに、社会生活を経験しているお父さんやお母さんが、作文の課題について自由に子供と話し会えるような状況を作っておくことが大切です。

 ところが、子供はちょうどこの小学校高学年のころに自立する年齢になるので、親の干渉を離れて自分ひとりで物事に取り組みたいと思うようになります。

 だから、親は子供に干渉するのではなく、温かい関心を持って見守っているのだということを子供に納得させる必要があります。

 そのためには、小学校低学年のころから、子供の自主性を尊重し、子供のよいところを褒めて伸ばすような接し方をしていくことです。

 この、よいところを伸ばし、子供のやることを認めるということが大人の一つの役割です。

 しかし、もう一つ大事なことは、子供が嫌がることであっても、あることに対してはその嫌がることを克服して続けることを強制する必要もあるということです。
 これもまた重要な大人の役割です。

 なぜ子供が嫌がることであっても強制して続けさせる必要があるかというと、それはその子が将来社会の役に立つような仕事をするときに、自分の好きなことを好きなまましているのでは社会貢献の幅が狭くなってしまうからなのです。

 したがって、分かりやすく言えば、第一は、勉強については子供のよいところを褒め、子供の存在をありのままに認めることです。
 しかし、第二は、礼儀作法や人に対する接し方などについては、子供を社会生活に望ましい形に強制することが大切になるのです。

 具体的に言えば、テストでひどい点数を取ってきてもそれで子供を叱ったりはしないと同時に、家庭のルールとして決めたことを守っていなければ厳しく叱るというような区別が必要になります。

 こういう基本的な子育ての土台になるのが、小学1年生の時期です。
 ちょうど学校生活が新しく始まる時期に、家庭の教育方針のボタンをかける位置を決めておく必要があるのです。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

コメント欄

森川林 2017年11月30日 5時33分  
 何事も、いちばん始めが大事です。
 それは、刷り込み(インプリンティング)のようなものがあるからです。
 暗唱でも、最初の1回目で読み間違えると、その読み間違いはなかなか直りません。
 だから、最初だけは慎重にゆっくり正しく読む必要があります。
 そして、正しく読めるようになったら、あとはいくらスピードを上げて読んでもいいのです。
 家庭の教育方針も、これに似ています。
 最初だけは、よく考えて慎重にその家庭なりの教育方針を決めておく必要があるのです。


nane 2017年11月30日 5時39分  
 褒めて育てることと、叱って育てることは、物事の両面です。
 勉強的なことについては褒めて育てていけばいいのです。
 しかし、躾に関しては時に厳しく叱って育てる場面も出てきます。
 この両方があるから、褒めるときも甘くなりすぎないし、叱るときも冷たくなりすぎないのです。


コメントフォーム
小学一年生はボタンのかけ始め 森川林 20171130 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
りるれろ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「りるれろ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習