ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 低学年の間に自主学習の習慣をつけ、小4から自分で勉強できるようにする Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2510番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/18
低学年の間に自主学習の習慣をつけ、小4から自分で勉強できるようにする as/2510.html
森川林 2016/01/05 11:02 


 勉強の習慣は、小学1年生のころにつきます。
 勉強の習慣だけでなく生活習慣もそうです。自分で持ち物を用意し、自分で整理する習慣というものは、最初は親の働きかけがなければできませんが、いったんそういう習慣ができると、特に親から言われなくても自分でするようになります。
 勉強も同じように、1年生のころに自分で勉強する習慣をつけておけば、しばらくは親が手伝ったりアドバイスをしたりすることもありますが、4年生になるころには、誰にも言われなくても自分で勉強するようになります。

 しかし、小学1年生で勉強の習慣をつけるためには、勉強の仕方にコツが必要です。

 第一は、毎日同じような勉強をするということです。今日は何をやろうかとそのつど決めるような勉強の仕方では、習慣はつきません。
 熱心なお母さんは、ここのところを勘違いして、子供が意欲的に取り組めるようにいろいろ新しい教材を用意したり、新しい勉強法を用意したりしがちです。

 しかし、親が工夫してさせる勉強は、親がいないとできないことになるので、子供は親が指示してくれるまで勉強を待つようになります。こういう勉強の仕方では、自分から進んで勉強する習慣はつきません。
 ですから、親の手助けは必要ですが、親がいないとできないような勉強の仕方にはせずに、できるだけ親がいなくてもできるような形になるように工夫していくことが大切になります。
 例えば、問題をやったあとの○つけなどもそうです。親が○×をつければ簡単ですが、そういう勉強では親がいないとできなくなる勉強です。
 子供に自分で○×をつけるようにさせるには、採点を甘くしないとか、○×をつけたあと×のところを自分で考えるとか、いろいろな注意が必要になります。だから、最初はかなり手間がかかります。
 しかし、ここで自分でやる仕組みを作っておけば、あとはずっと楽になり、小4以降も親が言わなくても自分で勉強する習慣が続くのです。

 第二は、長時間やりすぎないということです。
 親が見る勉強では、子供がその勉強を早く終わらせると、親はついもったいない気がして、勉強を追加させがちです。
 しかし、いったんそういう勉強の追加をすると、子供はだらだらと時間かけて勉強するようになります。

 勉強時間を決めて勉強をさせるのも同じようなだらだら勉強になりがちです。ある時間までやればいいとなると、その時間の範囲でできるだけ楽な勉強の仕方をするようになります。
 勉強は時間ではなく、分量で決めておくのが原則です。そして、その分量も楽に終わるぐらいの量で、終わったらあとは自由時間としておくのです。
 子供は、勉強よりも自由の方が好きですから、がんばればすぐに終わる見通しのある量の勉強であれば、集中して早く終わらせようとします。
 小学校の間は特に、勉強の内容よりも、勉強の習慣をつけることが目的ですから、量は少なくても、毎日自分で自主的にやることが大事なのです。

 第三は、勉強の開始時刻を決めておくことです。
 決めやすい時間帯は、朝ご飯の前の自習、朝ご飯のあと学校へ行くまでの間の読書、学校から帰ってすぐの宿題、夕ご飯の前の自習、夕ご飯後の読書、などです。
 その家庭の生活時間に合わせて、毎日同じように勉強する時間を決めておけば、勉強は習慣化しやすくなります。

 学年が上がると、学校から帰る時間や夕方の時間は、いろいろと変動が出てきます。すると、夕方の勉強の習慣は崩れやすくなります。
 だから、小学校1年生のうちから、朝ご飯前に主な自習を済ませる仕組みにしておくとよいのです。
 こういう生活習慣は、いったんできると、あとから変えるのは大変です。したがって、小学1年生の始めの時期が、勉強の習慣を作る最も大事な時期になるのです。



 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 家庭学習(92) 

コメント欄

コメントフォーム
低学年の間に自主学習の習慣をつけ、小4から自分で勉強できるようにする 森川林 20160105 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
せそたち (スパム投稿を防ぐために五十音表の「せそたち」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 家庭学習(92) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習