これからの新しい作文教室の姿――通学も通信も超えた教室 移転先はオープン教育掲示板に――今後の大方針変更――言葉の森の教室も引越しに 少人数のオンラインクラスと相性のいい個性的な勉強、読書と作文とプログラミング 学力は8割でよいという考え――では何を伸ばすのか 一人ひとりの個性が光る教育を日本から

記事 3427番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/10/18 
少人数のオンラインクラスと相性のいい個性的な勉強、読書と作文とプログラミング
森川林 2018/10/12 08:16 

 普通、勉強というと、答えが一律に決まっているもののことを言います。
 だから、一斉指導の形の授業が有効で、それが能率のよい勉強の仕方になっています。

 しかし、答えが決まっている勉強でも、学年が上がるにつれて内容が難しくなると、それに応じて習熟度によるクラス分けが必要になってきます。
 特に、今のように家庭環境の差が大きくなると、低学年のうちから、読書習慣などによって勉強以前の差が生まれてきます。
 その習熟度の差に対応した教え方が、個別指導です。

 しかし、答えのある勉強の世界で最も能率のよいのは、一斉指導でも個別指導でもなく自学自習です。
 子供がまだ自分で勉強を進められない年齢のときは、親が協力して親子で進める自学自習が最も能率のよい勉強法になります。

 ただし、この家庭での自学自習の難点は、一般に親が性急に成果を求めすぎるところにあります。
 読書習慣などは、子供本人の好きな本を、短いページ数でよいので、毎日休まずに気長に続けていくことが大切なのですが、多くの親は、子供にとって難しすぎる本を、週に1回か2回、集中して読ませて、その読んだ結果についてテストをするような濃い勉強的な読書をさせがちです。
 そのために、力がつく前に、親子喧嘩になってしまうことが多いのです。

 この家庭での自学自習をやりやすくするために、言葉の森では寺子屋オンラインの自主学習クラスを開いています。
 ただし、今の自主学習クラスのやり方はまだ子供たちの交流がなく、定期的な評価などもないので、今後はこの面を改善していく予定です。

 さて、答えのある勉強は、今後寺子屋オンラインを利用した自学自習でカバーしていけるようになりますが、これからの学力の中心は、答えのない勉強になります。
 AI化が進む時代には、この答えのない勉強の実力をいかにつけていくかということが大事になってきます。

 その答えのない勉強では、子供たちが、個性的で創造的な研究をし、それを友達の中で共有し、互いに交流する形の勉強が中心になります。
 そういう勉強の代表が、読書と作文とプログラミングです。
 これらの勉強は、初心者のころは一斉指導でもできますが、学年が上がりレベルが上がってくると、同じレベルの子どうしの発表や交流が勉強の意欲につながるようになります。

 そして、これらの勉強は、高校3年生になったから卒業というものではなく、更に長期間、自分の力を向上させていけるものです。
 実は、子供たちの学力が深いレベルで成長するのは、高校3年生の18歳から20代前半にかけてです。
 もし大学生になったあとも、年に何回か、小学1年生時代から一緒に寺子屋オンライン勉強してきた友達と、読書や作文やプログラミングやさらには将来の仕事などについての交流ができれば、これはかけがえのない学習の機会になると思います。

 今行っている、寺子屋オンラインの作文クラスと発表学習クラスは、このような長期的な勉強として進めていきたいと思っています。
 そのために、今後は寺子屋オンラインクラスの生徒募集に力を入れ、その生徒増とクラス増に対応するため、森林プロジェクトの講師育成に力を入れていこうと思っています。

●言葉の森 受講案内 ●言葉の森 講師育成講座

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20181012  
 答えのある勉強は、個性のない勉強です。
 個性のない勉強が最も得意なのはAI(人工知能Z)です。
 漢字や計算の勉強で人間とAIが競争したら、絶対に人間が負けます。
 そして、そういう分野は年々広がっています。
 だから、人間は、漢字や計算などの学力は8割押さえておけばそれで十分で、あとの余力は個性のある学力づくりに向けていくことです
 そして、もし、試験などで漢字や計算も10割近くにする必要があるときは、試験直前に集中学習をして間に合わせればいいのです。
 狭い日本の、さらに狭い学校や塾の先生の評価に合わせるのではなく、将来の世界という大きな枠で考えていくことです。


nane 20181012  
 個性が大事な時代と言っても、基礎学力は必要です。
 その基礎学力とは、昔ながらの読み書き算盤です。
 その中でも、最も大事なものは暗唱です。
 暗唱力があれば、読解力、思考力、表現力も伸びるからです。
 そして、暗唱は小1以前からでも、誰にでもできて、しかも慣れると楽しくなってくるからです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森林プロジェクト(50) 言葉の森のビジョン(51) 寺子屋オンライン(101) 

記事 3426番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/10/18 
学力は8割でよいという考え――では何を伸ばすのか
森川林 2018/10/11 16:42 

 東大の2020年からの大学入試入試における英語の方針が発表されました。
 それは、民間試験利用の英語の成績が、国際的な尺度であるCEFR(セファール)でA2以上だということです。
 そして、これは出願の要件であって、得点としては加算しないということです。

 CEFRでA2のレベルというのを英検で見てみると、準2級から2級の実力で、高校卒業時に生徒の半分が達成すべき基準だとされている水準です。
 以前、東大の推薦入試で、「学力は、センター試験で8割取れればよい」とされていましたが、それと同じ発想です。

 つまり、学力はある程度あればそれでよしとして、あとは思考力とか、創造力とか、個性的な関心や意欲のようなものを優先するということなのでしょう。
 これは、これまで東大の入試に合格してきた成績優秀な子供たちの中に、優秀なのは成績だけで、論文もまともに書けないとか、学問に対する意欲もないとかいう子が目立ってきたためではないかと思います。

 この入試の成績と真の学力との乖離は、予備校の入試対策が充実してきたことと比例しているはずです。
 言い換えれば、大学入試の対策が充実すればするほど、入試が科挙化していったのです。
 そして、これは、大学入試に限らず、高校入試でも、中学入試でも起きつつある現象です。

 成毛眞(なるけまこと)さんは、最近の著書の中で、面白いことを述べています。
 それは、今活躍している若者たちの多くは「ゆとり世代」で、勉強漬けにならなかった中高生時代を過ごしていたというのです。
 AI時代に、学力の基準は大きく変わってきます。
 これまで優秀とされてきた学力の中には、AIでカバーできるものがかなりあるのです。
 では今後、子供たちの真の学力を伸ばすという場合、何を伸ばしていったらいいのでしょうか。
 私は、それは広義な意味での国語力だと思います。
 その国語力とは、漢字書き取り力とか、選択式の読解力とか、文学の読み取り力とかいうものではなく、もっと根本的な哲学に近い思考力なのです。

●言葉の森 受講案内 ●言葉の森 講師育成講座

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20181011  
 今、ゆとり教育が見直されつつあります。
 確かに、一部では低学力の子供たち生み出し、その負の側面が大きく取り上げられましたが、その一方で、勉強漬けにならない子供時代を送り、個性と能力を開花させていった子供たちもいたのです。
 このゆとり教育のプラスの面をどう伸ばすかということが、これからの教育の課題です。

nane 20181011  
 勉強はどの教科も一応できた方がいいのです。
 しかし、どれもオール5を目指すような勉強の仕方は、かえって害があります。
 ところが、小学校低学年で普通にできる子の場合は、親がつい全部できるようにさせてしまうことが多いのです。
 本当は、それよりももっとその子の自由な時間を作ってあげる方がいいのです。
 これが、「8割できたらいい」という考え方です。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
未来の教育(31) 2020年度入試改革(0) 
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
書く勉強よりも nane
 内容をざっと理解すればよいというときは 9:30
書く勉強よりも 森川林
 音読や暗唱の勉強で誤解が多いのは、お父 9:15
これからの新し nane
 寺子屋オンライン方式の教室というのは、 10/16
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の31~60件目を表示
……先の30件
■受験作文コースの受け付け開始、9月4週に保護者懇談会、9月17日は休み宿題、9月6日は言葉の森のホームページ記念日 9月7日
■日曜日朝の「親子作文」体験学習9月のご案内 9月6日
■自主的な勉強で能率のよい学習を進め、これからの時代に合った独学力、先取り力を育てる――自主学習コース 9月5日
■勉強や実践の成果の創造的な発表を通して、これからの学力に必要となる思考力、創造力、発表力を育てる――発表学習コース 9月4日
■これからの学力の要となる作文力を、友達との交流の中で個性て創造的に育てる――寺子屋オンライン作文 9月3日
■要素還元主義的な要約から全体論的な要約へ 8月31日
■レッドオーシャンで頑張るよりも新しいブルーオーシャンを見つけよう 8月31日
■幼児年長、小学1年生からの親子作文で日本語力を育てる 8月30日
■昼の間に夜がある 8月29日
■親子の対話は真面目さよりも楽しさを優先させて 8月28日
■近年の受験作文の傾向と対策 8月27日
■すべてをよかったことだと思うこと 8月24日
■読解力には段階がある(4)――論理的読解力の先にあるもの 8月23日
■読解力には段階がある(3) 8月19日
■読解力には段階がある(2) 8月18日
■読解力には段階がある――逐語的読解力、共感的読解力、論理的読解力、そして……(1) 8月17日
■言葉の森が森林プロジェクトで目指すもの――寺子屋オンラインの作文教育による教育改革で日本をよりよい国に 8月15日
■幼児や低学年の学習は、ドリルを解くようなものよりも、親子の対話を中心に――親子作文の意義と方法 8月14日
■森林プロジェクトの寺子屋オンライン講師育成講座(10/3更新) 8月12日
■9月から、日曜日朝の「親子作文」体験学習。対象は幼長、小1。希望者には誰でもできる暗唱検定指導あり 8月11日
■未来の地球と言葉の森の教育 8月11日
■夏休み朝の作文体験学習の2回目始まる――子供との対話を生かす作文の勉強 8月9日
■2018読書作文キャンプの記録 8月8日
■夏休み朝の作文作文体験学習の授業の動画 7月31日
■夏休み朝の作文体験学習の資料 7月28日
■経験と学問と創造を楽しむ――発表学習コースの問題点と今後の対策 7月13日
■森林プロジェクトと寺子屋オンライン――これから生まれる新しい教育(動画) 7月12日
■読書は細切れ時間も利用して毎日50ページ以上を目標に 7月11日
■よその子を褒めるのではなく、自分の子を褒める 7月10日
■【合格速報】 東京学芸大学付属国際中等教育学校 (編入) 7月9日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
発表交流会(20)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare