http://www.mori7.com/ 1999年10月1号 通算第634 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  担当の先生が一部交代しました

 出産や転居などの事情により担当の先生が一部交代しました(該当生徒45名)。時間等の調整に時間がかかり、事前に十分な連絡ができず申しわけありませんでした。

  新学期は10月1日(木)から

 新学期は、10月1日から始まります。これまでの古い教材(課題フォルダ、自習用紙、作文用紙など)は、かたづけておきましょう。

  10.1週は投票なし、国語問題は下の表で

 10月1週は、みんなの作文は送っていません。したがって投票はありません。

 また「山のたより」を送っていませんので、国語問題は下記の該当学年のものをやっておいてください。

●国語問題 10.1週分 (小1)カタカナで書きましょう。

10.1

あいうえお

かきくけこ

さしすせそ

たちつてと

なにぬねの

はひふへほ

まみむめも

やゆよ

●国語問題 10.1週分 (小2)

10.1

いえ

にっき

つよい

のはら

きいろ

さくぶん

てら

まえ

●国語問題 10.1週分 (小3)

10.1

しゃいん

こうえん

かんじる

じょうきゃく

てっきょう

きめる

しあわせ

わるもの

●国語問題 10.1週分 (小4)

10.1

あいじょう

あらためる

きぼう

ぐんたい

きこう・ふうど

ざいもく

さんぽ

しかい

●国語問題 10.1週分 (小5)

10.1

あずける

あつい・うすい

あつりょく

あばれる

いわう

えいえん

えいせい・てき

えんじる

●国語問題 10.1週分 (小6)

10.1

あたたかい・さむい

あな

あやつる

あやまる・ミス

あらう

いさん・をのこす

いずみ

いたい・けが

●国語問題 10.1週分 (中以上)

10.1

そしょう

サンゴしょう

たたみ

かもす

くっしん

はなはだしい

じゅんすい

はいせき

  漢字集、ことわざ名言集は、前学期のものを

 漢字集(学年別)、ことわざ名言集(小5以上)は、前学期にカラーの紙で別刷りのものをお渡ししています。これをそのまま使ってください。来年の3月まで同じものを使う予定です。

 漢字集、ことわざ名言集がなくなってしまった人は、自習用紙の「先生へのひとこと」欄にその旨を書いて連絡してください。

 漢字集、ことわざ名言集は、ホームページで見ることもできます。

  自習用紙に読書の書名欄

 自習用紙の自習の記録欄を横書きにしました。読書の書名を書けるようにスペースを作りましたので、読んだ本の書名を覚えている範囲で書いておいてください。

  作文用紙は裏表を使ってA4サイズに

 作文用紙をファクスで送る場合、家庭でA4サイズに切って送ることが多いようでしたので、あらかじめA4サイズにし、表と裏を使えるようにしました。

  今学期の主な項目の説明

字数

 字数は、どの学年もかなり多くなっています。感想文などでは長く書けないこともあると思いますが、そういうときは、少なくとも学年の百倍は書く(小2なら200字、小3なら300字、小4なら400字、小5以上は500字)ということを目標にしていきましょう。

 パソコンで書いている人は、「ツール」→「文字カウント」でときどき自分の書いている字数をチェックしながら書いていくといいでしょう。

2年

●とちゅうの思ったこと……作文の途中に、自分の思ったことを書いていく練習です。これまでは作文の結びに自分の思ったことを書いていましたが、今度は、結びの思ったこと以外に、途中にひとつ(以上)思ったことを書いていきましょう。ところどころに思ったことを書きながら話を進めていくと、文章の流れに変化が出てきます。

●声顔動作のようす……会話の前後に、その会話を言った人の声や顔や動作のようすを思い出して書いてみましょう。(例)お母さんは、「そうねえ」と、笑いながら言いました。

小3年 小4年

●とちゅうのどうしてたぶん……作文の途中に自分の思ったことを書く練習ですが、「どうして」または「たぶん」という言葉を使って、できごとの理由や相手の気持ちを考えて書いてみましょう。

小5年 小6年

●動作情景の結び(作文)……作文の結びに、動作や情景を書くという練習です。この動作や情景で、思ったことや説明を表わします。(例)とてもくたびれた。→ぼくは、大きくのびをした。(例)一日が終わった。→西の空に大きく夕焼けが広がっていた。

●ユーモア表現……作文の中に、おもしろい見方や感じ方を書く練習です。ダジャレなどを入れて書いてもいいです。

中学生以上

●これからの結び……意見のあとに、自分がこれからどうするかということを書いて結んでいきましょう。

●具体的説明の結び……意見のあとに、その意見を具体的に説明するとどういうことかということを「例えば」という言葉を入れて書いていきましょう。

●書き出しの結び……結びに、書き出しの2、3行に書いてあるキーワードを使ってまとめる練習です。

  学年別作文の書き方

 小学1、2年生 自由な題名

 小学1、2年生は自由な題名です。この1週間であった出来事を思い出して書いてみましょう。題名は、「きょうのこと」や「このまえのこと」で書くと書きやすいと思います。小学校低学年のころは、日曜日などにせっかくいい話があっても、数日たつとくわしく思い出せないことがあります。低学年の子供にとって、いちばん書きやすいのは「きょうのこと」です。ただし、毎週「きょうのこと」という題名ですと、あとで題名を見たときに何の話かわからなくなりますから、書くのに慣れてきたら、「○○をしたこと」または「○○の○○」のように、中身がわかる題名で書いていきましょう。

 小学3、4、5、6年生 「スポーツをしたこと」「私の好きなスポーツ」

 運動会のシーズンです。スポーツをした話を思い出して書いてみましょう。

 スポーツをした話は、経過説明を順番に書くような書き方になりがちです。自分の活躍したことや自分の失敗したことを中心にして、場面をしぼって書いていきましょう。例えば、運動会の話でしたら、「はじめに鈴割りをして、次にかけっこをして、次に綱引きをして、それから……」と順番に書いていくのではなく、「いちばんがんばったのは、玉乗りです。ぼくは……」と中心をしぼって書いていきましょう。ところで、運動会に玉乗りなんてあったっけ。

 小56年生のことわざは、「28、おごれる者久しからず」「31、勝ってかぶとの緒をしめよ」「56、先んずれば人を制す」などが使えそうです。

 中学生、高校生、大学生、社会人 「スポーツの勝ち負け」「無理について」

 中学生以上の人は「スポーツの勝ち負け」または「無理について」のどちらかを選択して書きましょう。

 「スポーツの勝ち負け」は、「スポーツは楽しむためにある。勝つことよりも参加することに意義がある」という考え方と「勝つために努力してこそ実力もつくし楽しみもある。スポーツの勝ち負けは大事だ」という考え方を対比して考えてみましょう。名言は「83、ライオンは一匹のウサギを……」「87、私たちの幸福が……」などが使えそうです。

 「無理について」は、日本ではこれまで「がんばる」ことがよいことと思われてきました。しかし、最近では、無理をしたりがんばったりするよりも、自然体でありのままに生きることがよいことだという考えが増えています。この二つの考えを対比して考えてみましょう。

●国語問題の解答 (小1)

10.1

1、アイウエオ 2、カキクケコ 3、サシスセソ 4、タチツテト 5、ナニヌネノ

 6、ハヒフヘホ 7、マミムメモ 8、ヤユヨ

●国語問題の解答 (小2)

10.1

1、家 2、日記 3、強い 4、野原 5、黄色 6、作文 7、寺 8、前

●国語問題の解答 (小3)

10.1

1、社員 2、公園 3、感じる 4、乗客 5、鉄橋 6、決める 7、幸せ 8、悪者

●国語問題の解答 (小4)

10.1

1、愛情 2、改める 3、希望 4、軍隊 5、気候 6、材木 7、散歩 8、司会

●国語問題の解答 (小5)

10.1

1、預ける 2、厚い 3、圧力 4、暴れる 5、祝う 6、永遠 7、衛生 8、演じる

●国語問題の解答 (小6)

10.1

1、暖かい 2、穴 3、操る 4、誤る 5、洗う 6、遺産 7、泉 8、痛い

●国語問題の解答 (中以上)

10.1

1、訴訟 2、サンゴ礁 3、畳 4、醸す 5、屈伸 6、甚だしい 7、純粋 8、排斥

  光る表現コーナー1999年10月1週号(小5以上は次回に続き)

セシルさん(あたと/小2)の作文より(とこのん先生/9.2週)

 (リレーで)早くおよげたのはおうえんだんが「がんばれ!」といってくれたからだと思います。声えんがぼくをおしてくれました。 評:みんなの声援をうけながら、青空の下、水しぶきをあげて懸命に泳ぐ姿が目にうかぶようです。

みゆさん(あはみ/小2)の作文より(ももんが先生/9.2週)

 いろいろあそんで、あせだらだらになって、ジュースをかってのんで...(以下略)。評:「あせだらだらになって」というところがいいね。本当に「とってもあつくて大変だったよ〜!」という感じがつたわってくる

新さん(あひわ/小2)の作文より(みち先生/9.1週)

 ぼくたちのチームはピンチにおちてしまいました。なんとコースをまちえたのです。ぼくは見ただけで、あたまがガーンとしてさばくに一人立っているようでした。(中略)ぼくはまちがえたともだちのことを思うとなにも言えませんでした。評:お友だちの気持ちをくみ取って、えらいね。

あやぽんさん(ふれ/小2)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 ある日のことです。水あげをしおわってうえ木ばちの中を見ると、なんと小さなかわいいめがちょこちょこと生えていました。とてもたくさんあってとてもびっくりしたので、すぐおかあさんにしらせました。評:毎日水をあげながら楽しみにしていためがやっと出たんだね。びっくりして、でもとてもうれしかった様子がよくあらわれていますね。

友葵さん(あしも/小3)の作文より(ゆり先生/8.3週)

 わたしはこの長文を読む時むねがドキドキハラハラします。なんだかアルフレッドになった気分になります。評:「いつばくはつするかな?」とか「だいじょうぶかな?」とか思って読んでるんだね。

 (運動会のダンスの練習で)音楽がなると、みんなしんけんな顔になりました。評:練習前はダラダラしていても、やっぱりみんな一生けんめいなんだね。

えりさん(あなふ/小3)の作文より(ももんが先生/9.3週)

 みんな、ちがうかわいさがある。評:家にいるうさぎと、学校で生まれたこうさぎを「いっしょにかわいがりたいな!」という、えりなちゃん。とってもいいことに気づきましたね。

むっちゃんさん(あひほ/小3)の作文より(ももんが先生/9.3週)

 わたしの大大大大すきなつな引きです。評:ははは(^o^) 、大がいっぱいだね。本当にすきなんだなあって、よくわかります。

芽恵照さん(そて/小3)の作文より(スズラン先生/9.2週)

 「今日はみそラーメンだよ!!」私はお母さんの声に、「やった〜」と思いました。あつい夏だけれど、ラーメンは大好きです。評:暑いときに熱いラーメンもおいしいですよね。書き出しにラーメンが大好きという気持ちが出ていましたね。

 

 

純太さん(ねあ/小3)の作文より(ももんが先生/9.2週)

 「チャーハンだよー」と言うと、まっさきに(二階から)下へ行きます。そして、チャーハンを、二回は、おかわりします。評:ご飯のときの様子を書くことで、「チャーハンがとてもすきだ!」ということを上手に表現できましたね。

加恵さん(られ/小3)の作文より(あかね先生/9.2週)

 「お母さんは、ブドウが大好物なの。」お母さんと同じ数にしたブドウが、お母さんは、終わっています。(評)お母さんがブドウを食べるのが早い事実を書くことで、お母さんがすご〜くブドウ好きなことがわかるね

パフィーさん(あおけ/小4)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 (お父さんは)さんまが、夏の終わりにお店にならびはじめると、「お母さん、さんま買ってきて!」と、いいだします。買ってくると「あぶらのってて最高!!」とだいこんおろしをたくさんつけて食べます。評:お父さんがどんなにさんまが好きかよく分かるね。それにこれを読むと、「おいしそう!」とさんまが食べたくなっちゃうなあ。

クリリンさん(あかの/小4)の作文より(とこのん先生/9.3週)

 (盗人が)そんなにきらわれているのに、牛の仔を持っていてとたのんだ男の子は、勇気があるなあと思いました。私のよそうではこの男の子は神様ではないかなと思いました。 評:「神様ではないか」という発想、すばらしいですね。もしかしたら本当に、盗人の心を改心させるきっかけを作るために神様が姿を変えたのかもしれませんね。思わず納得してしまいました。

寛史さん(あなに/小4)の作文より(洋子先生/9.2週)

 「ジュ−スよ−」とお母さんの呼ぶ声がしました。ぼくは、あわてて押し入れの外に飛び出しました。「ゴツン!いてててて。」ぼくは、あんまりあわてて外へ飛び出してしまったので、押し入れの仕切りに頭をぶっつけてしまいました。たぶん神様の罰が当たったんだ、兄弟げんかはやめろと。戦いごっこなんてするんじゃなかったと,思いながらも「たや−」「おっや−」いつのまにかまた戦いごっこが始まっていました。評:お兄さんとの兄弟げんかの勝敗に不満で押し入れに入ったはいいけれど、中はものすごい暑さだし、たいくつで閉口していたところにお母さんの呼ぶ声、まさに天の声でしたね。かんかしてもまた仲直りがすぐできるのが兄弟のいいところですね。むすびがうまく書けていました。

和也さん(あのく/小4)の作文より(はるな先生/9.1週)

 ぼくの、クワガタの種類はヒラタクワガタです。ぼくのクワガタは、いつも木にへばりついています。最初このクワガタは、妹のものでした。・・・・・今までげんきのなかったクワガタが少しずつ元気になって、えさもたくさん食べるようになってきました。ぼくはとてもうれしいです。 (講評);妹から、ゆずりうけたヒラタクワガタを、和也君が、大事にして、心をこめて、めんどうみてあげているようすが、順序だてて、とてもくわしく、かきあらわすことができました。クワガタの動作をじつによく、観察しているので、感心しました。大切にそだててあげたおかげで、元気をとりもどせて、本当によかったですね。

渚さん(あはも/小4)の作文より(ひまわり先生/9.2週)

 去年のがくげい会で「どろぼう学校」というげきを見たことを思い出しました。評:長文と似た話を思い出せましたね。

康平さん(てい/小4)の作文より(スズラン先生/9.1週)

 「あっ、カブト虫だ。」そこには、プールに水をのみに来たのか、カブト虫のおすがいました。びくは、手のひらにのせて、とばないようにそっと持って帰りました。評:捕まえたカブト虫を大事にしながら、うれしい気持ちだったことがわかりますね。

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(ももんが先生/9.2週)

 うさぎの目は、とてもくりくりでとてもかわいくて、見ているだけでまるで美しいものを見ているようにうっとりしてきます。評:たとえの表現、うまく使えましたね。とろーんとしたまなざしで、うさぎを見つめるミュウちゃんのようすが、手に取るようにわかりますよ。

美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/9.3週)

 剣道にも、「礼で始まり、礼で終わる」という言葉があるように、人間は礼で一日が始まり、礼で一日が終わるようにできていると思う。評:挨拶は私達の生活の基本的行動ですね。「おはようございます」という気持ちの良い声が聞こえてくるようでした。