「ここの森には、七色のキリンがいるらしい。」
そんな迷信を信じて、旅に出た。元は大学生だが、つまんない日常に嫌気がさし、ずっと大好きだった冒険に逃げ込んだ。仲間も数人いて、期待に胸を膨らませたのも束の間、早速絶望へと突き落とされた。
「なんだ、これは､､､､､､！」
ここの森は俺たちが入ってきた森じゃない。どういうことだよ！必死に動揺を隠しながら、森の中へと進んでいった。
「七色のキリンはどこだよ」木の葉をかき分けながら進んでゆく。ほんとになー、どこだよー。仲間たちも不満を漏らし始めた。七色のキリンはただのデマ情報だったのかもしれない。ため息を吐きながら、奥へと進んでいった。