しかし、『雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである』という名言があるとおり、人材などのほかの財産などは、まだ美点が、発見されていない財産なのかもしれない。 （86字）

　

とある村の村長がある日、私の勤務している森林関係の研究所にやってきて、今では、とても高価な天然のヒノキの木を最も高く売るには、どうしたらいいのか尋ねてきた。その木は、樹齢２００年を超える大木であった。研究員は、一番高く売れるのは、家の前の表札にすることだと答えた。すると村長は、不機嫌そうな顔をした。自分たちの村の木が、家を支える大黒柱などではなく、ただのうすっぺらい表札になってしまうということが、気に入らなかったのだ。そもそも、気が本来持っている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。物事をすべてをお金に換算するということは正しくない。世の中は、お金で買えないものだってある。例えば、命、僕が、中学１年生の時、友達と、お金について話していた。そんな時、
「なあなあ、一気にお金稼ぐ方法って知ってる？。」
などと話してきた。すると、ほかの友達が、
「えーっ臓器売ることー？。」
など冗談を言い始めた。僕は、
「おいおい物騒なこと言うなよ。」
と言った。ほかの友達は、
「うーん、膀胱やったら2つあるからいっこは売れるなー。」
など冗談を言い続けた。
「でも命や体の一部はお金で代用はできないし、やっぱり体ってお金より大切なんじゃね。」
と僕は、名言風に友達に行ってみた。友達は、確かに、
「じぶんたちのいのちって、やっぱりお金より大事だよね、命がなきゃ今自分が持っているお金も紙屑同然だもんね。」
と賛同した。それからは、僕たちは、冗談でも臓器を売るような話をしなくなった。
　世の中には、お金というものがある。お金があるせいで、
「世の中はお金さえあれば何でもできる。」
「金こそが世界。」
と思っている人もたくさんいる。確かに、うちの母も
「今の時代金がなければ生きてけないよ。」
言っているぐらいなので、今の世の中は、　お金が必要だ。しかし、世の中は、お金があるからこそ、貧困というものもある。発展途上国のアフリカでも、人材はたくさんいるのに、一人当たりの財産が、あまりないので、この国は発展途上の国である。もし、お金よりも人材のほうが大切であれば、アフリカやインドは、経済いや、人材発展国となっていたであろう。
確かに、お金は世界にとって必要であるとは思う。しかし、『雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである』という名言があるとおり、人材などのほかの財産などは、まだ美点が、発見されていない財産なのかもしれない。