エースは僕が生まれた時から一緒だし、十三歳だから僕のお兄ちゃん的存在だし、見るだけで心と体が癒されるから、エースはまるで、神様のようだと僕は思う。 （74字）

　

　うちは僕が生まれる四年前から犬を飼っています。その子の名前はエースで、犬種はチワワのロングコートです。ロングコートは名前の通り、毛が長くてコートみたいに見えるからロングコートという名前になっているのだと僕は思う。
僕は四歳くらいからしか記憶にありません。そしてその四歳～九歳（今）の中で一番記憶に残っているのは、五歳くらいに、うちのエースが病気だと伝えられたことです。　そのときは、
「のぶ」
「ん？なに？」
「エースは・・・病気なの…」
「えっ・・・ほんと？」
「・・・・・ほんと」
「・・・・・・・・・・・・・・」
沈黙した。
「エース、死んじゃうの？」
ぼくは複雑な気持ちになった。例えばさみしい気持ち、悲しい気持ち、びっくりする気持ちなどだけど、一番強かったのは、ショックな気持ちだった。
エースは僕が生まれた時から一緒だし、十三歳だから僕のお兄ちゃん的存在だし、見るだけで心と体が癒されるから、エースはまるで、神様のようだと僕は思う。
　～ある日～　
僕らは、エースを部屋に残し、出かけた。
「行ってきます！」
三人が言ったその日は、僕ら三人でねぎしに行った。その日は、エースは特別体調が悪くて、帰った瞬間に、
「ただいま～エース大丈夫！？」
と部屋に駆け込んだ。そうしたら、寝ていたエースを起こしてしまって、
「わん！！」
と吠えられた。きっと、起こされたのが嫌だったのだと思う。
　病気と知ってから四年ほどたったけど、まだ元気にしているから、大丈夫！
動物はいつかは死んじゃうけど、それまで楽しく、一緒に暮らしたいと思う。
でもそれが分かっていても、かわいいから永遠に一緒にいたい。