●総合 75 点 

字  数 4138 字 思考語彙 39 点  (2 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 68 点  (50 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 85 点  (137 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙39



















































85
知識語彙68
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ▲読点がやや多いです。(-1点)
 ▲接続助詞の「て」がやや多いかもしれません。(-1点)
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △中間の長さの文がやや少なめです。
 △文の長さの平均がやや短めです。
 ▲文章途中(-1点)
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

08010420010306020301040104040305090416021603250307220504020205081214050206020904050304030205010503151209050604201209040604091302010502060301020307020101190105030702090408011001070411110612080310071107060707040906010109031401061410031216030302020914110104060607020206122703080202040502090105020809070305040203010302060302040206030805010106050204040401


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
17 月透。
5 二歳。
22 ころ。
72 ます。
8 たか?
12 ぜん。
12 しき?
6 それ?
20 なぁ。
5 こら!
18 ない。
4 いの?
24 むし。
16 して。
18 して。
21 いて。
36 て…。
18 いく。
61 くん!
12 ょう。
59 った。
11 した。
87 った。
16 すね。
22 です!
87 った。
17 いな。
14 きゃ。
7 家だ。
11 いる。
16 法陣!
26 れだ。
49 いる。
53 話だ。
17 くん。
6 だろ?
16 作家。
8 な訳。
33 白い。
11 なる。
19 かな。
20 時だ。
14 いた。
9 新作?
8 るの?
32 さん。
5 うん。
26 だね!
17 った。
51 てね。
56 める。
31 ット。
21 ギク。
17 本棚。
18 かり。
90 ズだ。
42 くか。
31 かな。
17 到着。
25 った。
18 かな。
32 たな。
60 てた。
9 てる。
8 かな。
14 ツい。
6 いた。
31 みた。
14 った。
4 ぜだ。
6 いや。
14 たよ。
26 した。
5 んー?
4 はん?
3 あっ!
53 差す。
7 から。
27 ング?
6 れー?
36 れた。
15 のね?
41 れた。
14 ねー。
28 ぼす。
8 いよ。
33 えた。
6 ーん…
39 った。
18 めた。
45 くる。
44 した。
22 した。
50 した。
34 です。
16 した。
44 した。
32 した。
48 です。
29 した。
14 ざあ。
22 です。
26 した。
14 声だ。
30 した。
27 した。
3 「…
7 うか?
34 した。
23 いな。
61 した。
10 とだ?
22 した。
49 した。
44 した。
14 した。
49 した。
60 した。
14 しい。
17 かね?
10 した。
5 えぇ。
39 した。
54 した。
48 した。
8 とは?
16 した。
26 した。
30 した。
29 とさ。
10 るっ。
8 えた。
17 なる。
47 げた。
67 らい。
20 るか。
35 えっ。
6 こに。
5 透ー!
21 声だ。
31 いた。
10 こに?
36 ょ!?
6 ーっ!
15 ぁぁ。
7 ーん。
38 った。
33 した。
37 った。
15 たぁ…
20 の日。
15 すみ。
11 いた。
17 るよ?
8 だよ!
12 るの?
10 んだ。
29 来た。
14 行く?
12 な…。
14 しね。
10 いよ。
20 そう。
10 った。
22 そう!
28 がる。
6 ーあ。
6 ない。
36 ない!
29 いた。
7 こう。
19 よう。
11 きだ。
16 ない。
6 おわり
90
87
87
72
67
61
61
60
60
59
56
54
53
53
51
50
49
49
49
48
48
47
45
44
44
44
42
41
39
39
38
37
36
36
36
36
35
34
34
33
33
33
32
32
32
31
31
31
31
30
30
29
29
29
29
28
28
27
27
26
26
26
26
26
25
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22
22
22
22
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21
21
20
20
20
20
20
19
19
18
18
18
18
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18
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16
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16
16
16
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14
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10
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【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
『アクアマリンの少女』『ブラックオパールの少女』『サファイアの少女』『ルビーの少女』『アメジストの少女』『ダイヤモンドの少女』『エメラルドの少女』 これは全て宝石少女シリーズだ。 (90字)
 

【本文】
作家の僕 完成

僕の名前は雨月 透。
十二歳。
今、ぼんやりしながら授業を受けてるところ。
「そして、ここのエックスがワイになった時だけ、この式は成立し、そして、このワイがさらにエルになると、バラステ計算式という方法が可能になります。わかりましたか?」 
ううん、ぜーんぜん。
らばすてけーさんしき?なんだそれ?
今はとにかくぼーっとしたいんだよなぁ。
「こら!雨月くん、寝そうになってるじゃない。眠いの?」
先生に言われたけど、ぼーっとしてたからむし。
あの鳥は神の使いだったりして。僕を天空に連れて行ってくれたりして。そこには神と五人の宝石の守護神たちがいて。そのとりの名前はイーファで僕の天界を救う冒険を手助けしてくれたりして…。
見れば見るほど空想が膨らんでいく。
あそこのバラの茂みの後ろにはきっと白い宝箱があって、その宝箱は選ばれたものだけが見つけられるんだ、きっと–
「雨月くん!さっきも言ったでしょう。そんなに眠いんなら家で寝てきなさい!」
どっとクラスが笑いに包まれたけど、曇りの空に目を奪われてる僕は聞こえなかった。
あ、雨が降り出した。きっとこれは、誰かが空の上で銀色の糸を紡いでいて、だから雨が降るとからころ音がするんだ–
「ふぅ。」
思わず口からこぼしたため息が聞こえたのか、隣の席の梨花がくすりと笑った。
「あれ、雨が降ってるんですね。では皆さん、今日は数学パルファは終わりです!雨が降ってしまって、道がぬかるんだり、雷が落ちたりしないように気をつけるんですよ!」
のほーんとバッグにドリルとプリント、筆箱とファイルを詰め込んだ僕は、ぱーっと家に帰った。
早くあの小説の続きが描きたいな。あの小説も第二弾描かなきゃ。
僕は作家だ。もうデビューしている。僕の出した本、『白神館の魔法陣!』は、すごい子供人気で、本屋にいくともう売り切れだ。
『未知の山の人工迷路』は、大人にすごい人気で、お母さんも仕事の合間ににこにこしながら読んでいる。
そして僕が一番好きな、『ちょっと甘めの王女様』は、とっても優しいのにどこか甘い感じがする王女様とお話だ。ちなみに僕のペンネームは雨月くん。可愛いだろ?まぁ、ともかく僕は現役人気作家。ということな訳。で、最近書き始めたのは『炎の魔術の操り手』
これはとっても面白い。出せば絶対人気になる。今回も挿絵はみるちるさんにしようかな。
にこにこしながら続きを書いていた時だ。ギィッと部屋のドアが開いた。
「あ、透、新作?なに書いてるの?出来上がったらわたしに読ませてね」
話しかけてきたのはお母さん。
「うん。あのね、今回は」
いろいろ話したら、「面白そうだね!お母さん楽しみになってきちゃった。透の出す本って面白いのよね♪そうだ、おやつのチョコチップクッキーがテーブルに置いてあるから、食べてね。お母さん下にクリーニング取りに行ってくる。」
一気に喋って部屋を出て行ったお母さんを見ながら、僕の部屋を眺める。
小さなベッド、地色は青色でそこに白い模様がついたカーペット。窓辺にある植木鉢にいけてあるヤグルマギク。
そして小さな勉強机と紫色の本棚。
入れてある本はどれも僕のばっかり。
『アクアマリンの少女』『ブラックオパールの少女』『サファイアの少女』『ルビーの少女』『アメジストの少女』『ダイヤモンドの少女』『エメラルドの少女』
これは全て宝石少女シリーズだ。
で、まぁ、これ以上僕の本を紹介しても何にもならないから、気分転換に本屋でもいくか。いく気があればお菓子屋で姉の黒井ねぇねになんか買ってこうかな。
五分ぐらい歩いてデパートに到着。
「あ、また新作!」
結局十冊近く買ってしまった。いく気があるからお菓子屋行こうかな。ねぇちゃん、ラムネとベビースターラーメン食べたいって言ってたな。
「いらっしゃいませー!」
「こんにちは」
ベビースターラーメンとラムネを買って、帰ったら、もうお母さんが帰ってきてた。ソファーで寝てる。
疲れたのかな。でも流石にお昼なしはキツい。お腹すいた。
僕はキッチンに行って、ギューピーの三分クッキングを見てみた。実際作ったら二十分かかった。なぜだ。まぁいいや。
「お母さん、ご飯作ったよ。たべといてね」
そう呟くと、はっと母は目を覚ました。
「んー?ごはん?あっ!もう十二時過ぎてる‼︎いやっだっ、おなかすいたでしょー⁉︎」
慌てふためく母を落ち着け、テーブルを指差す。
「いいから。二十分クッキングをやったんだ。」
「二十分クッキング?なにそれー?」
起き上がりながら首をかしげるお母さんに細かく説明をすると、笑われた。
「三分が二十分になったのね?不器用ねー!」
げらげら笑うからむしをしてぱくぱくたべていくと、少しお腹が膨れた。
「おねえちゃん遅いわねー。今日は短縮授業なのにぃ。」
と、お母さんが愚痴をこぼす。
「仕方ないよ。黒井ねぇねの学校からうちまで、6駅はあるもん。」
と、僕は答えた。
「うーん…そこまでして行きたかったのかしら」
ごちそうさま、と僕は言うと、部屋に戻った。
そして、カナリア童話を読み始めた。
このお話には、美しいけれどまずしい娘と、太陽のように光り輝くかっこいい王子様が出てくる。
『カナリア童話〜まずしい娘と太陽の王子〜』
むかし、あるところに小さな街がありました。その街で一番小さい家に、娘が一人おりました。
両親を早くになくし、祖父母もいなくなってしまった娘、アナーラは、毛糸を編みながら外を見ていました。
アナーラはたいへん美しく、道を歩けば音が聞こえなくなるぐらいです。
ある日、アナーラは歌いました。
「毛糸や、毛糸、パンを編んでちょうだいな」
すると、毛糸はするするとパンを編みました。
ぱんっとそれははじけて、あっという間に本当のパンになりました。
「毛糸や毛糸、小さな家を編んどくれ」
すると、また毛糸はするするするっと家を編み始めたのです。
家が完成すると、アナーラは中に入って、歌をうたいました。
「風は強く、雨もざあざあ。でも、心には、いつも光が…」
と言う歌です。
この歌は、お城の窓辺にいた王子様にも聞こえました。
「おや、なんと美しい声だ。この歌の主に会ってみよう」
と言い、馬車をすぐ走らせました。
「この家だな」
王子はアナーラの家をノックしました。
「…誰でしょうか?」
「このミドンナ王国の八代目王子、マデラだ」
と王子は返しました。
「開いているのでどうぞ入ってきてくださいな。お迎えできるものはなにもありませんが、毛糸で作ってしまいましょう。」
娘は外の泉のふちに腰掛けて金の毛糸を紡いでいました。
「どういうことだ?」
と王子が返すと、娘はにっこり笑いました。
「その通りの意味です」
その自然な美しい微笑みを見た途端、王子はアナーラに恋をしてしまいました。お城にくるごてごてして作り笑いを浮かべる王女たちの反対で、アナーラは自然な微笑みでした。
アナーラは口を開きました。
「毛糸や毛糸、焼く前のケーキを作っておくれ」
すると、毛糸が美味しそうなケーキを作り出しました。
「炎や炎、メラメラ燃えて、ケーキを一個、やいとくれ」
たちまち炎がめらめらと燃えて、瞬く間にケーキは焼きあがりました。
「おぉ、これは素晴らしい。では、金貨なども作り出せるのかね?」
娘は答えました。
「えぇ。ですが、わたしはそういうことに使いたくはありません。」
(いい娘だ。)と、王子は思いました。
「どうか城に来て、わたしの妃になってくれないか」
おうじにそう言われると、娘のほおがポッと赤くなりました。
「えぇ、ですが、この毛糸や、シカのイーアも連れて行ってよろしければ。」
アナーラは言いました。
「イーアとは?」
娘は甲高く口笛を吹きました。
すると、可愛らしい子ジカがとことこ走ってきました。
それを見ると王子は、
「あぁ、もちろんだ。」と言いました。
そして、二人は立派に国をおさめ、幸せに暮らしましたとさ。end』

ぶるっ。
僕はふるえた。本の最後までくるといつもこうなる。
僕はカチッと音楽プレイヤーのスイッチを入れ、『造花』
という曲を聴きながら小説を書き上げた。
『あぁー、わたしぃのぉー、すてきぃなぁー、ぞぉうかぁー、わぁたしぃのぉー、ばぁらぁのぉ、ぞぉうかぁ』
うっ、やっぱこの曲書きづらい。
まぁ、書き上げられたからよしとするか。
すると、「とおるぅー、クラスメイトの梨花ちゃんがきてるわよ」
えっ。なぜここに。
「透ー!あんた忘れ物してったでしょ」
梨花の声だ。
階段をおりていってみると、梨花がぷんぷんしながら立っていた。
「どうしてここに?」
と僕が聞くと、
「はあー、あなたが宿題のファイル忘れたからでしょ!?」
あーっ!
そうだったぁ、忘れてたぁぁ。
「ごめーん。届けてくれてありがとう!」
僕がいうと、
「別に」
と答えて帰ってしまった。
「あ、そうだ、これあげる」
ぽいっと梨花が小さな飴を取り出した。
「悠からプレゼントだって」
そういうと、雨の中そそくさと帰ってしまった。
「届けてくれてたすかったぁ…これがないと宿題できないもん」
次の日。
今日は日曜日で学校はやすみ。僕はゲームをしていた。もちろん作家だってゲームをするよ?
当たり前だよ!
「透ー、なにしてるの?」
あっお母さんだ。
「ゲーム」
僕が答えると、お母さんがずんずん入って来た。
「本買いに行くけど、行く?」あーどうしようかな…。
いいや、この前買ったしね。
「ううん、いいよ。この前買ったし。」
そう答えると、そう。と言って出て行った。
『キミの勝ち‼︎次は猛獣アガンダを倒そう!』
ガララガララッという音楽と同時に文字が浮かび上がる。
「あーあ。つまんない。つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない、つまんない!なにしようかなあ」
僕がごろごろしてると、ふと思いついた。
本を書こう。
題名は、『黒猫娘と金目石』にしよう。僕は本当に本が好きだ。きっとそれは、ずっと変わらない。


おわり
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原文   森リン ベスト5