●総合 91 点 

字  数 1401 字 思考語彙 63 点  (21 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 87 点  (87 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 83 点  (132 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙63































































83
知識語彙87
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

0613050905131415081110091113060815140607100810080510110808150715


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
27 いる。
66 ない。
24 のだ。
42 ない。
20 する。
50 ない。
55 ある。
69 ない。
43 題だ。
46 とだ。
40 きた。
44 ある。
42 える。
66 った。
29 のだ。
40 した。
56 思う。
56 する。
37 とだ。
38 える。
44 れた。
29 思う。
45 ろう。
39 える。
25 える。
46 いる。
46 なる。
36 ろう。
37 する。
56 いる。
38 ない。
66 題だ。
69
66
66
66
56
56
56
55
50
46
46
46
45
44
44
43
42
42
40
40
39
38
38
37
37
36
29
29
27
25
24
20

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
そのため、人々があまり泣かなくなったことが、必ずしも人々の悲しみが少なくなり、幸福になったということにつながるわけではないのかもしれない。 (69字)
 

【本文】
1200字以上の本文は後半1200字のみ表示しています。>> 全文表示にする
てきた結果なのかもしれない。しかし、泣くことが人間交通の必要な働きであることを認めずに、賤しみ嘲ける傾向が強くなっているという事実もある。そのため、人々があまり泣かなくなったことが、必ずしも人々の悲しみが少なくなり、幸福になったということにつながるわけではないのかもしれない。このように、全てのことを言語化しようとし、言葉以外の手段がなくなっている社会は問題だ。
 第一の原因は、日本には元々言語に頼らない文化があったが、その文化が衰退してきていることだ。日本人は昔から多くを語らないことを美徳と考え、常にそうあれるように努力してきた。また、「以心伝心」というもあるように、言葉を使わずに意思疎通ができるという考え方もある。そのため、日本人は他の国の人と比べると言葉をあまり使わずに生活してきたのだと考える。しかし、次第に日本が西洋の文化に影響され、様々なものが西洋化されていくに従い、全てのことを言葉で伝えるべきだという考え方も広まった。日本特有の、言葉を使いすぎないという文化が廃れてきたのだ。そして、そこからは急激に思っていることを言葉にすることの大切が日本中に伝播した。その結果、全てを言語化するべきだという新しい考え方が出現し、多くの人がその考え方を信じるようになったのだと思う。このように、日本特有の、言語を然程重要と考えない文化が西洋化によって廃れてしまったことは原因の一つだと考察する。
 第二の原因は、西洋からディベートなどの論理的なものがもたらされたことだ。これらには普遍性があったため、これらを排除することは難しかったのだと考える。その結果日本人はディベートができるように訓練し始め、完全にディベート文化に飲み込まれた。そして、これがさらに言語の重要性を社会に広めたのだと思う。論理的で普遍性のあるものには逆らうことができないため、日本はそれに従う他なかったのだろう。つまり、どこでも通じるようなものが外から入ってくると抵抗できないのだと考える。これは自然界における外来種と似ているように思える。例えば、ブラックバスは琵琶湖などで大量に繁殖し、生態系を破壊しているとして問題になっている。外来種には強いものが多いため、それがある地域に住み着いてしまうとその影響は大きなものとなる。そのため、日本は、西洋から入ってきた文化の影響に負けたことになるだろう。このように、ディベート文化が日本に入ってきたことも原因の一つだと考察する。
 確かに、最近の社会では言語を使う能力はますます要求され、言語の使用が不得手な人は出世しにくい社会になっている。インターネットの普及も、言語をより重要なものにしている要因なのかもしれない。しかし、言語の使用は意思疎通に必ず必要なものではなくあくまでも一つの手段であるように、あらゆることを言語化しようとする社会は問題だ。

原文   森リン ベスト5