●総合 85 点
点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 ☆をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。
【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
級 | 12級 | 11級 | 10級 | 9級 | 8級 | 7級 | 6級 | 5級 | 4級 | 3級 | 準2級 | 2級 | 準1級 | 1級 |
総合 | 52点~ | 59点~ | 62点~ | 64点~ | 69点~ | 72点~ | 74点~ | 78点~ | 81点~ | 86点~ | 88点~ | 90点~ | 91点~ | 92点~ |
相当学年 | 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | 大社 | 大社 |
合格率 | 95% | 95% | 90% | 90% | 85% | 85% | 80% | 70% | 60% | 50% | 40% | 30% | 20% | 10% |
思考語彙 | 34点~ | 35点~ | 36点~ | 37点~ | 40点~ | 43点~ | 50点~ | 52点~ | 55点~ | 62点~ | 65点~ | 67点~ | 70点~ | 73点~ |
知識語彙 | 40点~ | 41点~ | 42点~ | 43点~ | 47点~ | 49点~ | 52点~ | 56点~ | 60点~ | 65点~ | 70点~ | 78点~ | 85点~ | 90点~ |
表現語彙 | 46点~ | 48点~ | 50点~ | 52点~ | 56点~ | 57点~ | 58点~ | 62点~ | 65点~ | 71点~ | 73点~ | 80点~ | 86点~ | 91点~ |
■思考語彙:意見や説明を書く力/■知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/■表現語彙:多様な実例や表現を書く力 |
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△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
| 【文体】 ○文の流れが自然です。
○文章の中心がよくしぼられています。
△長い文と短い文が多く中間の文がやや少なめです。
△文の長さの平均がやや長めです。
百字を超える文2ヶ所(-2点):
▲125字 それにもかかわらず、日本の、「国際化」が求められる所以は、貿易、軍事、文化交流、等々において世界を支配しているのは、今のところはまだもっぱら欧米の論理であって、日本はそれに自分をある程度合わせない限り、国としての生存を維持できないからにほかなるまい。
▲118字 そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまうのである。』という言葉にあるように、相手の立場や意見は尊重するが、自分は自分らしく、他の人を基準にするのではなく、自分自身を基準とするような生き方をすることが必要である。
【語彙バランス】
△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、 △▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。
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【文リズム】 点 (一文中の文節的語彙群の数)
■~6個 ■7~10個 ■11~14個 ■15~18個 ■19個~
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06 | 16 | 21 | 28 | 21 | 08 | 05 | 10 | 22 | 08 | 15 | 09 | 17 | 08 | 09 | 05 | 15 | 07 | 04 | 22 |
【文の長さのグラフ】 ■-20字短い文 ■21-40字やや短い文 ■41-50字中ぐらいの文 ■51-70字やや長い文 ■71字-長い文
38
ある。70
のだ。92
ろう。125
まい。89
いか。36
たい。30
ある。38
った。93
した。35
ある。62
った。41
とだ。66
った。38
ある。36
きた。22
まう。66
思う。30
ある。26
ない。118
ある。
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125
◆118
◆93
◆92
◆89
◆70
◆66
◆66
◆62
◆41
◆38
◆38
◆38
◆36
◆36
◆35
◆30
◆30
◆26
◆22
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【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
それにもかかわらず、日本の、「国際化」が求められる所以は、貿易、軍事、文化交流、等々において世界を支配しているのは、今のところはまだもっぱら欧米の論理であって、日本はそれに自分をある程度合わせない限り、国としての生存を維持できないからにほかなるまい。 (125字)
【本文】
世界において「国際化」がスローガンさながらに叫ばれているのは日本だけである。欧米世界に、これをめぐる議論も、自己反省も存在しないし、第一、日本人が使っているのと同じような意味での「国際化」という言葉が存在しないのだ。そして、他方において、日本人が「国際化」の必要をかくも熱心に唱えるのは、日本人自身が今なお自分を閉ざされた特殊な民族と意識し、それを克服しなければならない欠点と判断しているからだろう。それにもかかわらず、日本の、「国際化」が求められる所以は、貿易、軍事、文化交流、等々において世界を支配しているのは、今のところはまだもっぱら欧米の論理であって、日本はそれに自分をある程度合わせない限り、国としての生存を維持できないからにほかなるまい。この美点と、政治的経済的必要から欧米の作り上げた秩序に一時的に自分を適応させるという現代的課題とを、日本人は「国際化」という同じ一つの言葉の中で、ごちゃ混ぜにして用いていないか。私はほかの人を基準にするのではなく、自分自身を基準とした生き方をしたい。
そのためには第一に、自分のことは自分で決めることである。学校で震災などの自然災害が起きた場合の対処法などをクラスの班別で話し合った。その中で『災害時にあと十分で津波が来るという状況の中で近所のおばちゃんの様子を見に行くか』というものがあって、班のみんなは助けに行く方の意見だったが、私は助けに行かないという意見にした。様子を見に行ったことで逃げ遅れてしまっては意味がないと思うからである。ですが、救える命は救った方がいい、体を自由に動かせないから、手伝った方がよい、など助けに行く方の意見もあっているなと思った。
第二の方法としては、歴史上の人物から、自分自身を基準とする生き方を学ぶことだ。伝記によると、聖徳太子は、『日いづるところの天子、書を日没するところの天子にいたす、つつがなきや伝々』という手紙を隋の皇帝に送った。当時の大国である中国に対しても、しっかりと自分の国の存在を主張したのである。昔の日本は他国の高度な技術や文化を真似することで、自国を独立させてきた。だが、それでは日本らしさがなくなってしまう。そのため、聖徳太子が中国に送った手紙は、当時の日本には適さない書き方ではあったが、日本の立場をしっかりと保つことができたのだと思う。
確かに、周囲との比較で自分を見るということは大切である。しかし、『自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまうのである。』という言葉にあるように、相手の立場や意見は尊重するが、自分は自分らしく、他の人を基準にするのではなく、自分自身を基準とするような生き方をすることが必要である。
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原文
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森リン ベスト5