●総合 88 点 

字  数 1575 字 思考語彙 62 点  (20 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 88 点  (90 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 82 点  (127 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙62































































82
知識語彙88
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △文の長さの平均がやや長めです。
 百字を超える文1ヶ所(-1点)
 ▲116字  だが「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という言葉があるように、自分の心に擬声語擬態語といった豊かな表現を秘めていれば、それを自身の財産として使い、生活をより豊かにして行く事が出来るのではないだろうか。
【語彙バランス】
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-2点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

12090714071003070612071115061206171210051110091111081306130511110724


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
53 いる。
41 難だ。
32 ある。
60 えた。
39 ある。
48 いる。
35 ある。
25 れる。
29 らだ。
56 いる。
34 ある。
39 のだ。
71 いる。
57 ow…
40 ない。
33 ある。
69 ある。
63 ある。
42 れる。
22 事だ。
53 ある。
47 じだ。
43 良い。
34 んだ。
52 来る。
35 きる。
41 れる。
25 のだ。
52 なる。
23 ない。
51 のだ。
55 きる。
39 のだ。
116 うか。
116
71
69
63
60
57
56
55
53
53
52
52
51
48
47
43
42
41
41
40
39
39
39
35
35
34
34
33
32
29
25
25
23
22

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
だが「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という言葉があるように、自分の心に擬声語擬態語といった豊かな表現を秘めていれば、それを自身の財産として使い、生活をより豊かにして行く事が出来るのではないだろうか。 (116字)
 

【本文】
 『日本語 表と裏』において、著者の森本哲郎氏は日本語の特質とも言える、オノマトペの多様性について述べている。日本語のオノマトペといった擬声語・擬態語は、他の言語に翻訳へ翻訳することは困難だ。だが、その擬声語の意味を知っている者には、意味が通じるのである。森本氏の『日本語 表と裏』を読み終えた後、私は擬音語で使われるような豊かな表現を大切にできるような生き方をしたいと考えた。擬音語を大切にするということは、自身の文化を重んじることと同意義だからである。

 オノマトペを大切にする生き方を実現するための方法として、読書を行う事が良いと私は思っている。小説といった物以上に、オノマトペが多用されているものはないからである。特に推薦する本として、宮沢賢治の著書が挙げられる。
 宮沢賢治は、独特なオノマトペを使用する事で有名だからだ。例えば、宮沢賢治は『オツベルと象』において、巨大な象の群れが移動する際に『グララアガア』という擬音を使っている。数文字だけで群れの規模を表現するのではなく、擬音を使用したのである。擬音だけで、登場人物の感情やその場の雰囲気、状況を読者に伝える事ができるのだ。
 また、例えば、『よだかの星』において、主人公のよだかが空高く飛びながら嘆き叫ぶシーンにおいて、宮沢氏は「キシキシ」という擬声語を使っている。だが、このシーンを英語に翻訳したとしても、
“He flew up high and screamed with sorrow…”
 という風に、「彼は空高く飛びながら悲しみ叫んだ」という風にしか翻訳出来ない。何故なら、「キシキシ」という擬声語が英語には存在しないからである。だが、ただ「彼は叫んだ」と書くよりも、「キシキシと叫んだ」と書いた方が、よだかの感情がより強く読者に届き、物語に引き込まれて行くのである。
 このように、宮沢賢治の著書でふんだんに使われている擬声語擬態語を、読書を通して表現力をインプットしていく事が出来るのである。

 また別の方法として、読書によって身に付けた表現力を実際に応用する事が挙げられる。つまり、詩や小説を書くなどの創作をする事だ。実際にアウトプットが出来ていなければ、読書によって身に付けた表現力を他者に伝え、使う事が出来ないのである。テストにおいて、参考書を読んで理解しても、実際に問題に答えられなければ無意味な事と同じ感じだ。
 創作物は、他人に見せる必要はなく、ただ自身のノートやパソコンに保存しておく事も良い。また近年は、自分の作品を投稿する小説投稿サイトの利用が非常に盛んだ。このような場所で、擬声語擬態語を応用した作品を投稿していき、表現力のアウトプットを学んでいく事が出来る。
 また、自分で何かを書くことによって、より多くのことを学ぶ事ができる。例えば、実際にあった私の体験で、小説投稿サイトを使用すると、当然、人の目に触れる。すると他の書き手や読み手と交流することになるのだ。その交流を経て、より多くのものをインプットし、お互いに評価しあったりする事ができ、非常に良い勉強になる。
 他者に見せるか否かは、そこまで重要ではない。だが、読書によってインプットされた表現力をきちんと文字として書き起こす事が出来るかどうかが重要なのだ。

 確かにオノマトペのような、抽象的な表現ではなく、理知的な文章の方が読者により正確に物事を伝える事ができる。オノマトペでは、人によって解釈が異なってしまい、翻訳に支障が生じてしまうのだ。
 だが「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という言葉があるように、自分の心に擬声語擬態語といった豊かな表現を秘めていれば、それを自身の財産として使い、生活をより豊かにして行く事が出来るのではないだろうか。
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原文   森リン ベスト5