さらに、このお話を読んで、ふだんみんなにきらわれているハエは、運動神経がとてもよくて、急に飛んだり急に止まったりできるので、それをまねして、急に飛んだり急に止まったりできる飛行機やヘリコプターを作りたいなとも思いました。 （111字）

　

　寿命はヒトを、平均六十五年とすれば、イエバエはわずか二週間です。子どもは、今日の日本人の平均的子供の数は、二・二人すなわち、二人が三人、ハエは二百～三百の卵を産みます。それは、遺伝にかかわる問題が短い間で効果的にかたづくことです。ぼくが、一番おどろいたことは、イエバエは二週間で一生を終えることです。なぜなら、人間は、数十年生きることができるのに対して、二週間で卵・幼虫・サナギ・成虫という短い一生を終えるなんて、はやすぎるからです。だから、ハエは少しかわいそうだなとぼくは思いました。
　去年の夏休み、飛行機に乗ったとき、かっそう路がとても長かったので、飛行機は急にはやく飛べないんだなと思いました。しかも、飛び立つ前、長い道のりをかめのようにのろのろと走っていたのを覚えています。そして、人間も急に走ったり止まったり出来ないから、ハエは急に飛べたり止まったりできて、運動神経がとてもよいので、いいなと思いました。
　ぼくは、お母さんに
「自然の仕組みや、ハエのことについて知っていることはある？」
と聞いてみました。そうしたら、お母さんは、首をかしげながら
「改めて聞かれると、ハエ、本当に見ないね！どうしてだろう？」
と逆に聞かれてしまいました。そこでぼくは、自分で知らべてみました。すると、アース製薬という殺虫剤を作っている会社のサイトを見つけました。そこには、「ウジがわく場所が少なくなってきている」と書いてありました。ぼくは、それを読んでトイレがくみとり式から水洗式に変わったり、ごみの収集場所が整備されたりしたからハエがへったんだなと思いました。さらに、お母さんはハエの幼虫に関しての、びっくりするような内容のテレビを見せてくれました。それは、「ハエの幼虫は世界最小の外科医⁉」というタイトルのテレビです。その内容は、「壊疽した足の上にハエの幼虫を置くと、壊疽が治ります。理由は、ハエの幼虫は消化液を出して壊疽した部分を溶かしてたべます。さらに、ハエの幼虫の排泄物には、抗菌作用もあるので、傷口は常に清潔状態を保てるからです。」と言っていました。ぼくは、
「えーーー‼すごすぎーー」
と、とてもびっくりしました。
　ぼくは、このテレビにより、人間から嫌われているハエの、幼虫は人間を救っていることがわかりました。
さらに、このお話を読んで、ふだんみんなにきらわれているハエは、運動神経がとてもよくて、急に飛んだり急に止まったりできるので、それをまねして、急に飛んだり急に止まったりできる飛行機やヘリコプターを作りたいなとも思いました。そして、ハエは遺伝にかかわる問題が、短いあいだで効果的にかたづくのでいいなと思いました。でも、生まれ変わったとしてもハエだけにはなりたくないなと心の中で思いました。