●総合 86 点 

字  数 1254 字 思考語彙 62 点  (20 個)
--------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 61 点  (35 種)
----------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 72 点  (94 種)
------------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙62

























































72
知識語彙61
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

1410121106120508050410060806090604050510060408130214041309060419070506


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
43 った。
40 った。
39 いる。
45 しい。
22 じた。
52 った。
35 った。
39 いた。
29 らだ。
16 ある。
52 のだ。
26 った。
38 った。
28 ない。
32 らだ。
23 える。
21 みた。
24 いた。
29 えた。
40 うだ。
41 とだ。
22 のだ。
35 った。
68 うだ。
15 のだ。
68 うか。
17 れる。
63 ある。
37 みる。
19 思う。
13 入る。
79 ける。
34 いく。
23 いく。
42 ある。
79
68
68
63
52
52
45
43
42
41
40
40
39
39
38
37
35
35
34
32
29
29
28
26
24
23
23
22
22
21
19
17
16
15
13

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
人間こそ、他の動物に害をもたらす生き物と言えるのに、自分たちがやっていることに比べたら、とてもとても小さな害をもたらす生き物には、「害」「雑」などと名付ける。 (79字)
 

【本文】
1200字以上の本文は後半1200字のみ表示しています。>> 全文表示にする
雑草が姿を消しつつある現在、人間は、町中にある雑草への態度が冷たくなっている。以前テレビで見た情報によると、「雑草」とは、望まれない場所に生えた植物のことを指すらしい。私はそれを知って、定義が曖昧なように感じた。

私は小学校三年生の頃、鉢に植えたヒマワリが地表に出てきた姿を見て、雑草だと思い込み、抜いてしまった。それが楽しみにしていたヒマワリだと知ったのは、抜いた数時間後であった。もう少し詳しく観察すれば済んだのだが、ヒマワリを雑草だと認識したことに驚いた。「ヒマワリ」と「雑草」には、違いがあると思っていたからだ。まるで、天と地のような差である。でも、よく考えれば、それらに違いなど無く、先ほど述べたように、望んでいるか望んでいないかでしかないのだ。私はその時、「雑草」という概念の曖昧さを思い知った。一目見て、なんとなく、「雑草かもしれない」と思ったが、実際はヒマワリだった。しかし、私がヒマワリを雑草だと思ったのは間違いではない。雑草はある植物の種類を指すのではなく、その人の気分次第だからだ。その曖昧さが、このような事態を招いたといえる。

母に、概念についての経験を聞いてみた。私がまだ赤ちゃんだった頃、ブロックで遊んでいた。母はこのとき、ブロックを、「組み立てるもの」として与えた。しかし、ブロックを与えられた私が取った行動は違って、ただ並べるだけだったそうだ。当時のことは覚えていないが、ブロックを、「並べるもの」として見ていたということだ。確かに、ブロックといえば、組み立てるものだ。一般常識のようだが、そんなもの知らない赤ちゃんの私には関係が無かった。母は私の行動を見て、少しは信じられないと思ったものの、勝手に、ブロックとは組み立てて遊ぶものだと固定してしまっていることを感じたそうだ。概念がはっきりしていないのだ。ブロックを組み立てる人が多いからこそ概念が浸透しているのだが、もし木の板が複数目の前にあったとしたら、すぐに組み立てようとするだろうか。並べてみる可能性は十分考えられる。 ブロックは組み立てるものだというのは、雑草と同じく、自然にもとから存在する概念ではなく、人間が独自に作り出した概念なのである。

一つ目の例に戻るが、自分が「雑草」とよばれたらどう思うかを考えてみる。きっと、そう呼ぶ人に怒っていると思う。「害虫」も同じ部類に入る。人間こそ、他の動物に害をもたらす生き物と言えるのに、自分たちがやっていることに比べたら、とてもとても小さな害をもたらす生き物には、「害」「雑」などと名付ける。人によってそう名付けるか名付けないかは変わり、どんどん普及していく。そうなるにつれ、概念は曖昧なものになっていく。人間にとって概念とは、見方によって正しいかは変わっていく、フワフワとしたものである。

原文   森リン ベスト5