さいきん四時間目までしかなく、まったくそうじをしていなかったので、ゴミや落とし物も多く、とてもやりにくかったです。 （57字）

　

　「大そうじするぞー。」
せんせいの大ごえで全員がつくえをさかさにし始めました。そしてぞうきんを水でぬらしてしぼり、つくえの足をふき始めました。みるみるつくえの足の先がこくなっていきます。そのさぎょうが終わるといすをつくえの上に上げ、つくえをうごかし始めました。つくえの足をぬらしたからうごがしにくくなっているけれどがんばってはこびました。
　私は、はじめにほうきをしました。ほうきは十本くらいしかなく、すぐとりあいになってしまいます。けれどこんかいとりあいに一度もなりませんでした。さいきん四時間目までしかなく、まったくそうじをしていなかったので、ゴミや落とし物も多く、とてもやりにくかったです。
　とちゅうからぞうきんをやりたくなり、ほうきをもどし、水でぬらしてぞうきんをし始めました。ぞうきんはゆかのよごれをとる役めです。よごれは習字で使ったすみや、マッキーです。ぞうきんをやり始めるとどうじに先生が
「しゃべっちゃだめだからな。」
と全員に言いました。なのでみんなだまってやっていました。
　先生が
「つくえをどかすぞー。」
と大声で言ったのまたどかしました。そしてつくえをどかしたところをぞうきんでやりました。よごれを落とすのはたいへんでした。落ちないよごれと落ちるよごれが見わけがつかなかったからです。先生もそうじをやっているのはめずらしかったです。そして全員しんけんにしていました。次にこの教室を使うのは二年生です。年下に思いやりがあったのではないかと思います。先生は黒板をきれいにふいていました。さいごにつくえをしるしにあわせてきれいに全員でならべました。つくえを動かすたびに「何だこりゃ。」「重い。」「やりにくい。」という声がふっとんできます。ずっとしんけんに全員はたらいているのでまるではたらきありみたいでした。もしすきなことをして、教室がきれいになったら心のおくがスカスカすると思います。全員が一心同体になったようでした。大そうじが終わるとみんなが
「ハァハァハァハァ」
と息を切らしていました。けれどもそれはしんけんに一心同体になってがんばったしるしに思いました。ゴシゴシとぞうきんでよごれをとるのはこしやせなかもいたくなりましたが、私はがんばってやりとげました。クラスの全員で一心同体になったことがめずらしくて終わりのこのしゅんかんがとても本当にうれしかったです。すごい大そうじが三年生の終わりにめちゃめちゃぴったりと思います。
　そのときチャイムが鳴りひびきました。
「キーンコーンカーンコーン」