●総合 88 点 

字  数 1061 字 思考語彙 61 点  (19 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 90 点  (93 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 87 点  (143 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙61






























































87
知識語彙90
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

191509080804081608161110101115101012150908080805


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
70 ある。
76 ある。
35 ある。
37 のだ。
36 思う。
13 ある。
39 らだ。
64 ある。
35 れる。
64 ある。
45 らだ。
33 果だ。
50 らだ。
58 らだ。
53 きる。
42 なる。
34 ある。
55 ちだ。
66 ある。
34 表す。
34 大だ。
37 ある。
28 ある。
19 思う。
76
70
66
64
64
58
55
53
50
45
42
39
37
37
36
35
35
34
34
34
33
28
19
13

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
自然の有為転変をながめては、人の生命のはかなさだけでなく、社会もつねに移り変わってゆくのだという気持ちが、日本人の心のどこかに絶えず潜んでいるのである。 (76字)
 

【本文】
 花見とならんで、月見と雪見、この三つが日本人の自然観賞の基本になっているが、月・雪・花、そのいずれもがうつろいやすいものという共通点がある。自然の有為転変をながめては、人の生命のはかなさだけでなく、社会もつねに移り変わってゆくのだという気持ちが、日本人の心のどこかに絶えず潜んでいるのである。自分の目で見なければ、認識の根拠としてすこぶる薄弱だとする意識がある。日本では、言葉でなく、物理的対象物をともに見ることで、社交が成り立つのだ。僕は、言葉に頼らない、日本的なコミュニケーションのとりかたはよいと思う。それには二つの理由がある。
 一つ目は、言葉にして話さなくてもお互いのことを理解しあえる場合もあるからだ。例えば、綺麗な花を見て、両者が「この人はその花のことを「綺麗だな」と思っているだろうな」と考えるだけで意思が通じ合うことがある。おそらく、それは、双方が花好きだったり、好みが似ている場合に限られる。他にも、以前、母と一緒に庭に飛んでいた赤い鳥を見て、「アングリーバードにそっくりだね!」と、同じことを思い出していたことがある。なぜなら、「一時期流行した赤い色のキャラクターを知っている」という同じ経験があったからだ。赤い色の鳥が、アングリーバードという過去の記憶と結びついた結果だ。
 二つ目の理由は、日本的なコミュニケーションを通じて相手の気持ちをより分かり合えることがあるからだ。言葉を通さずにコミュニケーションをするということは、相手がどう考えているのかを言葉よりも明確に表すことがあるからだ。例えば、「この人は動物が好きだから、犬の形をした葉っぱの絵を見たら、犬を想像するだろうな〜」と予測できる。これも、前提として、相手を知った上でのやりとりだが、想像が膨らみ、楽しい気分になる。
 確かに、言葉を使う方がより正確に相手の思いを理解できる場合もある。さらに、国際化が進み、国際語である英語の普及により、以心伝心が古めかしいコミュニケーション方法と思われがちだ。しかし、携帯やタブレットで送り合うメッセージよりも、手で触ることの出来る郵便を利用した手紙の方が、文字以上の思いが伝わることがある。たとえば、切手や便箋の柄や、書体の美しさなどは、相手への思いを表す。この種の、言葉を介さないコミュニケーションが持つ意味合いは無限大だ。直接的ではなくとも、間接的に心がつながるという事実に、日本的な風情がある。そして、物事の裏に秘められた、感覚的な部分の喜びがある。情緒あふれる雰囲気が素晴らしいと思う。

原文   森リン ベスト5