●総合 91 点 

字  数 1437 字 思考語彙 68 点  (25 個)
--------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 107 点  (127 種)
----------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 100 点  (188 種)
------------------------------------
-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙68







































































100
知識語彙107
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ◎文の流れがリズミカルです。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △文の長さの平均がやや長めです。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-2点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

06120909070809061618121210051613121411191610110607110910060910


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
31 ある。
46 った。
40 うか。
37 える。
43 いか。
27 った。
37 いた。
32 ある。
53 いた。
82 った。
54 った。
46 ろう。
39 ある。
21 いた。
56 、と。
62 ろう。
51 ある。
76 思う。
41 きた。
83 える。
67 かだ。
37 った。
53 れる。
29 よう。
26 れる。
49 れる。
40 ある。
44 える。
33 ずだ。
35 いる。
50 うか。
83
82
76
67
62
56
54
53
53
51
50
49
46
46
44
43
41
40
40
39
37
37
37
35
33
32
31
29
27
26
21

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
しかし、己とは自ら定義するものではなく、他者の存在を得て初めて形成されるものである、という名言のあるように、日本人は他国に対しての民族意識が薄いことが問題だと考える。 (83字)
 

【本文】
1200字以上の本文は後半1200字のみ表示しています。>> 全文表示にする
ても驚いた。なぜなら、そのとき初めて自分が日本人であると意識したからである。周りは全員が朝鮮人で、彼らはその歴史的背景や、日本での扱いから、自分達の民族的共同体意識を強くもっていた。そんな彼らと対峙した時、私は初めて自分がマイノリティになり、そして、いかに今まで日本人としての自分を意識せずに過ごしてきたか、ということを、認識せざるをえなかった。現代のグローバル化をうたう社会で学生として、ネイティブの先生に会っても、私はその輪郭に触れたことはなかった。それは、彼らの共同に身を置いて初めて手に入る収穫物、すなわち、民族としての自意識なのだろう。
 第二の原因としては、輸入した他民族の文化や言語を表面化する社会の存在がある。ある学者が、日本人は特異だ、と言っていた。結婚式は教会、つまりキリスト教に即して行い、墓は寺に、つまり多数は仏教で死を迎え、日常では神社にお参りする、と。他国から見れば滑稽に見えるかもわからないが、日本人はこれを至極まじめに、それどころか違和感すら抱かずに受け入れているだろう。しかし、この無意識が、民族戦争や国際関係での他人事としての理解にとどまる原因になってしまうこともある。あくまで他民族であることは理解した上で、上部だけではない根源を見ようとする心意気を持つことが、これからの社会を生き延びる国民として欠かせないように思う。
 確かに、日本には地方ごとに多様な文化があり、彼らはそれに誇りを持って生きてきた。しかし、己とは自ら定義するものではなく、他者の存在を得て初めて形成されるものである、という名言のあるように、日本人は他国に対しての民族意識が薄いことが問題だと考える。ただ、民族的ナショナリズムが最も高められる時は過去、常に戦争時であったと思えば、この平和に溺れた世が幸せなものに見えることもたしかだ。

産業革命以降、社会は均一化され、人々は計画の元に生活するようになった。そこでは、自然のサイクルに順応するよりも、人々が考え出した手順通りに物事を進めることが最重要課題とされる。したがって、社会における意識の抽出が進んでいるといえよう。例えば、農業は天候などの自然条件に大きく左右される。しかし、現代の産業というレールに乗せられた農業は、梱包や出荷といった期日、生産量などが規定される。すなわち、確実性のない分野ですら、工業的な計画性を強いられている状況なのである。これは、意識性の強化を表すと同時に、社会において身体的な要素が排除されているともいえる。日々、SNSを利用する現代人は、肌でこのことを実感しているはずだ。さらに、人々は半ば無意識に、時代の流れに沿ってこのことを受容している。つまり、無意識下での意識の過度な抽出が、社会全体で矛盾を引き起こしていると言えるのではないだろうか。(意識の抽出化/400字)

原文   森リン ベスト5