●総合 90 点 

字  数 1737 字 思考語彙 72 点  (28 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 77 点  (67 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 83 点  (132 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙72





























































83
知識語彙77
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 △もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。
【語彙バランス】

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

131313071710060810170105091606050701130808141307101004081609051514070316100812071205


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
49 いる。
58 いる。
54 える。
38 ある。
72 多い。
45 ない。
24 ない。
27 った。
34 めた。
63 れた。
5 った。
24 った。
30 った。
65 した。
27 思う。
24 った。
20 げた。
6 った。
57 った。
40 れた。
32 った。
59 思う。
52 いた。
37 」と。
37 れる。
48 なる。
24 、と。
38 ある。
80 うか。
47 れる。
17 った。
64 思う。
76 一だ。
33 うか。
15 ある。
64 よう。
35 ない。
41 ない。
55 ある。
35 きた。
51 える。
31 ある。
80
76
72
65
64
64
63
59
58
57
55
54
52
51
49
48
47
45
41
40
38
38
37
37
35
35
34
33
32
31
30
27
27
24
24
24
24
20
17
15
6
5

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
個人的には、国語の小説問題で、不正解があることに耐えられないのだが、主観はおいておくとして、全てに正解や規範を設けるのは、逆に人間性を損なうのではないだろうか。 (80字)
 

【本文】
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っ張ったり、水に触れたり、思うままに羽を伸ばす彼の近くにいると、私は段々とホッとした。3時間、かれこれそれ以上、ずっと遊んでいたのだと思う。一度だけ、彼が私に話しかけてくれたことがあった。目があって、彼はかすかに私に首を傾げた。嬉しかった。勝手にそう思っているだけだと、今ならばわかるけれど、私の障害者に対する怖さ、未知、誤解が、綺麗にとれた瞬間だった。帰り際、私は、施設の先生から、つまらなかったかな、というような言葉をかけられた。私は思いを素直に口にできる子じゃなかったから、何も言わなかった。ただ、今まで感じたことのない穏やかで豊かな、濃密な時間をもらったこと、今でも覚えています、と伝えたいな、とたまに思う。こんなことを書いているが、自らの愚かさを百も承知で書くならば、本当は施設訪問の前日、母にこう言っていた。「何を言っているかわからないし、不審者と違いがわからないから、怖い。」と。今なら、間違いだと言えるし、自信を持ってとても素敵な子だったと胸を張れる。でも、会ってなかったら、目が合ってなかったら、一緒に水を見ていなかったら、と思うと、不安になる。結局は、これに変えられるものはないのである、と。
 二つ目の方法としては、社会全体で、自分で考えさせる機会を増やすことである。個人的には、国語の小説問題で、不正解があることに耐えられないのだが、主観はおいておくとして、全てに正解や規範を設けるのは、逆に人間性を損なうのではないだろうか。たとえば、「人を助けるのがいい子です。」と教えられたとして、いいことをしたら大人に褒められる。そのために、人を助ける子になった。確かに、助けないよりはいいのかもしれないが、私としては、なぜ自分がその子を助けるのか、感覚としてわかっていた方が望ましいと思う。いつも優しくしてくれるから、とか、嫌いだけど泣いてはほしくないから、とか何でも構わないのだが、その基準を他人に委ねることは、思考を放棄することと同一だ。ところで、私たちが普段の生活を、安心して過ごせるのはなぜだろうか。そこに、秩序があるからである。ブーメランを飛ばすとすれば、その秩序に依存した社会では、その意味や意義を考えながら過ごしている人が、一体どれほどいるといえよう。リアルものぐさトミーが大量発生して社会現象になるのも、そう遠くはない。
 確かに、全ての事象に喜怒哀楽していては、精神的な健全性を維持することはできない。しかし、笑うよ、面白いから、という名言のあるように、本来、心と体は何よりも単純な構造で存在していたはずである。発展した社会の中で、便利さの延長線上に、相互間での複雑さは進んできた。そこで私は、行動と思考に距離がある時代だからこそ、出来事に対しての心の動きに敏感であるべきだと考える。心が壊死しない限り、私たちの行動も枯れることはないからである。

原文   森リン ベスト5