現在はコロナウイルス以外の情報はそれほど入って来ないし、ウイルスによってマスクを買う人が増えてマスクが売り切れただけなのに、他のティッシュやトイレットペーペーも品切れになるというデマが流れて、そも広まってしまっている。 (109字)
日本は他国に比べてかなり言論や思想の自由が認められている。テレビや雑誌で政府の悪口を言っても罰されることはないし、報道内容は各々の自由だ。しかし、多くの日本の報道の仕方や考え方には典型的な形や癖がある。そのうちの一つとして、一人や一部の人の意見に流されやすいという点だ。新聞、雑誌、ネットなど、これだけ多くのメディアが存在するにも関わらず、中身はどのメディアも同じような内容を取り上げているように思える。例えば、新型感染症が流行すれば、どのマスメディアもその新型感染症について取り上げる。現在新型コロナウイルスが世界的に大流行しているため、ほとんどのメディアが新型コロナウイルスについて取り上げている。しかし、このように全てのメディアが同じようなことばかり取り上げていたら、その他の情報は入って来にくくなるし、偏見や差別からデマが流れることもある。現在はコロナウイルス以外の情報はそれほど入って来ないし、ウイルスによってマスクを買う人が増えてマスクが売り切れただけなのに、他のティッシュやトイレットペーペーも品切れになるというデマが流れて、そも広まってしまっている。これでは、結果的に必ずしもきちんと正しいことが伝えられていると言えないし、人の役に立っているとも言い切れない。だから、私は、日本のマスコミは過剰な商業主義とステレオタイプな報道を克服するべきだと思う。
そのための第一の方法として、マスコミが報道の使命を自覚するとともに、私たちも商業主義のマスコミに乗せられないことである。基本事項として、マスコミの本当の役割は視聴者に正しいことを正確に伝えるということだ。したがって、過剰に報道したり、誤解が生まれそうな曖昧な言い方をしてはならない。さらに、視聴者側も全ての情報をそのまま鵜呑みにしてはいけない。例えば、高校生の間でタピオカが爆発的に流行した際に、メディアはタピオカの爆発的なブームを散々に報道した。その結果多くの新たなタピオカ店が増加し、高校生の間だけでなく、全世代で大流行することとなった。しかし、良い面だけが放送され、ブームが後の店の問題やタピオカの消化の悪さからくる健康被害などの悪い部分は初めのうち全く報道されなかった。その結果、タピオカを食べ過ぎて体調を崩す人もいたし、たくさん出来てしまったタピオカ店の経営悪化が問題化するということが起きた。タピオカブームの良い面だけを取り上げたメディアは悪いが、悪い面を考えずに報道に流された視聴者にも悪い点はある。
また、第二の方法として、マスコミに対するチェック機能を作ることだ。基本的にどのメディアも同じ時期には同じような内容を報道することが多い。したがって、偏った情報や間違った情報が一つ出れば、それが他のメディアでも流され、誤った情報でも正しい情報として流れてしまう。だからこそ、誤った情報かを見極めたり、取り締まったりする機能があれば、誤った情報が流れることは減るだろう。豊川信用金庫事件という事件では、女子高生の発した「銀行が危ない」という間違った情報が人から人へと流れた結果、NHKに繋がりそのまま根拠もなく報道されてしまったために、本当に銀行が一つ潰れてしまった。もし、チェック機関があれば、銀行が潰れるかもしれないという噂は嘘であるという事が分かり、銀行が潰れることはなかっただろう。
確かに情報を伝える一つの手段としてマスコミは大きな役割をしている。しかし、本当に正しい情報とは実際に起きた事やきちんとした根拠のあることであり、マスコミが伝えること全てが正しい情報とは限らない。世の中を流れるニュースや情報は常にたくさんある。その中から抜粋しているものをマスコミは報道する。日本のマスコミは過剰に報道することも多いし、必ずしも真に受け止めなくてはならない情報とは限らない。日本のマスコミはこのような悪い点をしっかりと改善するべきだと思う。
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