授業の渚 ha-05-1


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
ハギの課題
【バオ】
 ぼく、バオ君。
 構成の仕方を説明するよ。
 ハギの課題では、書き出しの工夫をしてみよう。
 作文の最初には、普通、説明を書くよね。例えば、
 「ぼくは一年生のころから、電車の模型を集めている」などと説明を書く前に、
 「棚の上に、白くほこりをかぶったプラモデルが並んでいる。ぼくは一年生のころから電車の模型を集めている」と書いていく。
 こんな人もいるかもしれないね。
 「チャリーン、チャリーン、一枚、二枚、三枚……ひひひひ。ぼくは一年生のころからお金を集めている。」
 では、こんなうちはあるかな。
 「ギギギギギギ。キラーンキラキラキラーン。宝箱を開けるとダイヤモンドや金銀財宝が光っている。お父さんの仕事は海賊だ。」
 いいお父さんだね。
 では、みんなもがんばってね。
【コーチン】
題材の説明をします。
今週は「集めているもの」という題の作文だね。
「体験実例」難しい言葉だけれど、自分が今までで経験したことのある似た話を思い出して書いてみて。
自分がいままで体験した中で、「あっ、これ似てる」と思うことを書けばいいのさ。
君たちは、何を集めてる?
カード? 消しゴム? 好きなテレビタレントの写真? きれいな石?
そういうものを集め始めたのは、いつごろから?どうして集めようと思ったの?
そんなことを書いていくと、作文の内容が膨らんで、長く書けるよ。
ほら、体験実例って、そんなに難しくないでしょ。
えっ?お年玉でもらったお金?これは集めてるっていわないで、お金を貯めてるってことだよ。
どうしても思い浮かばない?
体験談の中に似た話がない場合には、ニュースや新聞で知った世の中のできごとや本で読んだ話、お父さんやお母さんから聞いた話などでもいいんだよ。お父さんやお母さんも子どものころ集めていたものがあっただろうからね。記念切手や、きれいなペーパーナプキンとかね。きっと良い体験談が聞けると思うよ。
がんばってみてね〜♪
【フロール】
私は使えるカエル。名前はフロールです。
表現の項目の説明をします。
表現の項目って聞くと難しいけれど、いつも練習しているたとえのことだよ。
それから、今学期はユーモア表現もあります。思わずクスっとわらっちゃうような表現ってこと。
ハギの課題で学習しているみんなの目標は
作文を読んでいる先生が
「お、やるな! 」
とうなってしまうくらいのたとえを考えることよ。
それってどんなたとえのこと? そう思った?
たとえばね、カードを集めていることを書こうとしている人、結構多いでしょう。
カードを買いました。さあ、どんなカードが出てくるかなあと袋を開ける瞬間。
わくわくどきどき、でしょ。
「まるで体中の血液がざわざわ騒いでいるよう」
なんてたとえはどう?
そして、お目当てのカードがついに出た瞬間。
やった!最高! そんな気分。
「まるで逆転の満塁ホームランをうったような気分」
なんてたとえが書けたら、先生も感心しそうよ。
それから、ユーモア表現。
これは、自分の失敗談などをおもしろおかしく書くのがコツ。
わかりにくければ、自分で「ここはおもしろいでしょ」
という文のあとに(笑)といれるだけでもオッケー。
心配せずにチャレンジしてみてね。
カエルのお話はこれでおしまい。カエルはカエルー。
カエルちゃん プロフィール
わたしの名前はフロール。いろいろ想像することが大好きで好奇心いっぱい。
その想像力をいかしてみなさんには表現の項目を説明しています。
じょうずなたとえをいれるには想像力が大切。
好きな食べ物はお菓子。とくにブランデーケーキとあんぱんがお気に入り。カエルだけどハエなんて食べないのよ。
将来の夢は、世界中を旅すること。まるで楽園のような南の島めぐりをしたいわ。
花々のむせかえる香りの中でお昼寝するカエルなんて最高に絵になるでしょ。
【ビリー】
 4月にも勉強していた人は、「一般化の主題」がどういうものか知ってるね。再確認しよう。
「一般化の主題」とは、「大きくとらえた意見」ということだね。つまり、自分だけでなくみんなにもあてはまるようなことを書くんだよ。
 今週の「何かを集めたこと」でつかうとしたら、どんなふうに使えるのかな?
 「ものを集めるということは人間にとって、自己表現のひとつである。」おっと、いきなりむずかしかった? これは、「へえ、君ってこんなの集めてるんだあ」ってことがあるでしょう? 集めているものが君を表す要素のひとつになることもあるわけだよね。
 ほかには「人間にとって何かを集めるということは、そのものにくわしくなるということだ」これはわかりやすいよね。カードをたくさん持っている友達は、そのキャラクターについてとてもよく知っているし、きれいな石を山ほど持っている子は、人から見たらどれも同じに見える石をかんぺきに区別したりできるよね。
 そのほか、「集める」という言葉を使わないで、こんなふうにもいえる。「何かを大切にするということは、人にとって心の安らぎを得ることである」おお、かっこいい! これはね、クラスに消しゴムや鉛筆などを大事そうに集めている子がよくいるでしょう? そういう子に聞いてみると、「これをながめていると落ちつくの」って言ってたのを思い出して使ってみた。
 どうだい? 君のコレクションからも、一般化の主題が導き出せそうかな? 
では果敢に挑戦してくれたまえ! Let’s GO! (レッツゴー)
【シャンテン】
 では、最後に字数と表記の説明をします。
 字数の目標は600字です。作文用紙2枚目の10行目まで。
 わあ、大変そう……。でも、大丈夫。会話を入れたり、途中に思ったことを書いたりすると字数が増えるからがんばってみてね。
 どうしても600字まで書けなかったら、書けるところまででいいですよ。
 表記で注意することは、引用文にはただし書きをつけること。つまり、ほかの人の文章を自分の作文の中で使うときには、それがほかの人の文であることがわかるようにしておくっていうことです。ほかの人が書いた文なのに、あたかも自分で考えた文のように書いてはダメですよ。盗作になっちゃうからね。
 もう一つ注意することは、一つの文を百字以内にすること。一つの文が百字をこえてしまうと読みにくくなってしまいます。だから、一文が5行をこえてしまったら、二つの文に分けるといいですよ。
 これで説明はおしまいです。今日書いた作文は、担当の先生に送ってね。
 じゃあ、がんばってねー。