授業の渚 ma-05-3


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
マキ 5.3 話上手の人がいます(感)

 Hi! Billyだよ、元気だった?
え? 部活で疲れ気味? 何部なの? へえ・・
 そんな君だけど、学校では友達と楽しくやってるだろう? 友達とのおしゃべりって最高に楽しいよね!
ところで、友達の中で、「話上手な人」っている? そういうやつって、たいがいモテるんだよね。くやしーー!
なぜだろうな。。。よし、この長文で「話上手」になって、僕たちも・・・えへへ。

 ではまず、感想文の書き方をおさらいしよう.
 第1段落は、要約。これはなくてもよいが、あったほうが是非の主題を入れやすくなる。200字くらいでポイントをまとめ、続けて「是非の主題」を書こう。
 第2・3段落は、複数の理由。体験実例をうまく使って、説得力のある主張をしよう。ここには、ユーモア表現を忘れずに。
 第4段落は、まず「反対意見への理解」「名言の引用」さらに「是非の主題」でしめる!
 
 いいかい? OK?

 では、書いていこう。
 第1段落  要約は「話し上手の人は、間(ま)をとるのがうまい。すきまもなく力を入れた状態は、かえって効果的でない。パリの風景画で一点だけ朱の入った絵が印象に残っている。 」このあたりがポイントかな? 
 続けて是非の主題を入れよう。君の意見は? 僕は「コミュニケーションにおいて間は重要だと思う」にしようかな。

 第2段落は、複数の理由のひとつめ。是非の主題としてあげた意見を裏付け、納得させることのできる理由を考えよう。たとえば「間をとることで、考えたり、味わったり、消化する余裕をあいてに与えることができるからだ。」はどうかな? よくマシンガンのように自分の主張を一方的に話す人がいるけど、結果的にこういう人の話は、あまり相手に理解されていないことが多いよね。だから、相手から有効な意見が返ってくることも少ない。これではコミュニケーションとはいえないね。そんな体験を入れてみよう。
 
 第3段落、もう一つの理由。ここでコツなんだけど、ひとつめの理由とまったく違う視点からの理由を書くのもいいけれど、ひとつめに関連した内容で書くと、全体のまとまりがよくなることに気づいてた? 今回はそれでいってみよう。
 第2段落では、会話の相手のことを考えて「間の重要さ」について説いた。今回は、それに関連して、今度は自分の側からみた「間の重要さ」を書くとしよう。
 「間をとらないと、走り続ける馬のように疲れ果て、相手のことなど考えられなくなり、コミュニケーションどころではなくなってしまうからだ」ちょっと大げさかな? しかし、人間は、あ、ブタもだけどね、休みなしで働くことはできないでしょ? スポーツするときだって、筋肉を緩めたり緊張させたり、のリズムがうまく取れるとよい結果が出る。音楽だってそうだ。「サビ」の部分ばかりの歌。。。考えただけでも疲れそう。映画もそうだ。ずっとクライマックスシーンが続いたら、なんだか興ざめだよね。そんな例をあげながら、くすっと笑える箇所も入れてね。
 これも一種の間といえるよね。

 さて、いよいよ第4段落。反対意見の理解は「確かに」という言葉を使うと書きやすいよ。「確かに主張したいことだけを淀みなく言うのも、正確さ迅速さにおいては必要だ。」しかし! ここで名言。名言集から合うものを選んでみよう。僕は、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」を使うとする。続けて、是非の主題をもう一度。「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである、という名言があるように、私はコミュニケーションにおいて間は重要だと思う」でしめよう。
他に使えそうな名言としては、「飽きるということも、一つの能力のあらわれである。」「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある」などがあるね。

 できた! え? Billy、ったら一方的にしゃべってたって?
 ごめんごめん。つい、熱中して・・・次からは「間をとること」を心がけるよ!
 では、じっくり取り組んでくれたまえ! Let’s GO!
↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
 マキの5.3週は、間の話です。これは、間(あいだ)と読むのではありません。間(ま)と読みます。
 よく、落語などを聞いていると、いちばん面白い場面で、一瞬話し手が黙ることがあるでしょう。この数秒間の間があるかどうかで面白さが違ってきます。例えば、面白くない例。「隣の家に塀ができたんだよ。へー。って、これは、塀とへーをかけたところが面白いんだよね」。間がないのでおもしろくありません。次は面白い例。「隣の家に塀ができたんだよ。へー。……」あまり面白くないか。^_^;
【1】
 第一段落は、要約のあと、間の大切さという意見で書いていきましょう。
 この絵のように、ひっきりなしに喋られても、何だか印象に残らないでしょう。これは、間がないからですね。間抜けという言葉も、この「間がなくて抜けている」というところからきたそうです。ということは、逆に、間がある場合の褒め言葉は、「まあり」ということになるかもしれません。「あなたって、まありね」。何だかアリの一種になったようで、あまり褒められている気がしませんが。
【2】
 第二段落は、その理由一蕃。間があることで印象が深まる、などと書いていきましょう。例えば、普段からよく喋る友達が発言をしても聞き流してしまいますが、普段何も言わない人が突然発言すると、みんな聞き耳を立てます。でも、その発言が、「先生、トイレ」などという発言だと、ずっこけますが。ちなみに、「先生、トイレ」というと、「先生はトイレじゃないぞ」という先生がよくいるでしょう。
【3】
 さて、第三段落は、理由の二番です。第二の理由は、間がないとくたびれるなどと書いてもいいでしょう。例えば、みなさんはたまの日曜日というと、ほっとするでしょう。もし、これが、月月火水木金金などという一週間だったら、過労で倒れてしまうかもしれません。やはり、一週間に一回休みの日があるからちょうどいいのです。しかし、これが逆に、毎日が日曜日となったら、これもまた飽きてしまいます。テストなどもそうですが、たまに集中して勉強する期間があるから力がつくのです。この絵のように、「次は国語、次は数学、次は英語」とひっきりなしに勉強させられても不完全燃焼になってしまうでしょう。
【4】
 第四段落は、反対理解とまとめです。確かに間がありすぎると密度が薄くなることもあるが、しかし、人生には適度の間が必要だ、という書き方です。この絵のように、広いキャンバスに、一粒のゴマが描いてある絵というのは、余白がありすぎです。ほとんど手抜きとしか思えません。しかし、これが逆に、画面びっしりと隙間なくゴマの絵が描いてあって、ただの真っ黒なキャンバスと変わらないとなったら、これもやはり手抜きと思われるでしょう。というか、画面にゴマを描くという発想自体が間違っていたのでしょう。
 第四段落には、名言を引用して格好よくまとめていってください。