授業の渚 mi-07-2


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 第一段落は要約と意見を書きます。この長文は、日本には漢字があったために、日本の文化を残しつつ異国の文化を受け入れることができたという内容ですが、漢字のことにこだわると書きにくくなるので、もっと一般的に「自分なりに消化してから何かを取り入れるのは良いことだ。」などという意見を書いてみましょう。

 第二段落は、一つ目の理由と実例を書きます。
「ただ受け入れるだけでは自分の良さがなくなってしまうからだ。」
 たとえばあんぱん。西洋から伝わったパンの中にあんを包み込んで焼くという発想は日本人独自のものでしょう。西洋のものをただ受け入れるだけではなく、自国のものと融合させることによって「あんぱん」という大ヒット商品を生み出したのです。日本に来ていた外国人が、ハンバーガーを作ろうと思って丸いパンを買い、家に帰ってから割ってみたら、中からあんが出てきて「あーん。」と驚いたというエピソードもあるそうです。

 第三段落は、二つ目の理由と実例です。
「また第二の理由としては、他人の良いところを全く受け入れないのでは幅の狭い人間になってしまうからだ。」
 数学の問題を解くときなど、他人の助言を聞かずに、自分のやり方に固執してしまい、時間ばかりが経って、結局解けないまま終わってしまったというような経験のある人も多いと思います。最初から素直に他人の助言を受けていればそんなことにはならなかったでしょう。心を開いて、他人の意見を受け入れると、新しい物の見方ができるようになります。

 第四段落は、反対意見に対する理解を示し、名言の引用しながら書き出しの意見に戻ってまとめます。
「確かに、自分のやり方を貫き通すこともときには大切だ。しかし、『自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない』という名言があるように自分なりに消化してから何かを取り入れることが必要だと思う。」などとまとめてみましょう。
 名言は、ほかにも引用できそうなものがあると思います。名言集からさがしてみてください。