授業の渚 na-05-1


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ナツメの課題
【バオ】
 ぼく、バオ君。
 構成の仕方を説明するよ。
 ナツメの課題では、書き出しの工夫をしてみよう。
 作文の最初には、「いつ、どこで何をした」ということがわかるように書くよね。
 その最初の説明の前に、会話や色や音や景色で、書き出しの工夫をしていくんだ。
 いちばん簡単なのが、会話の書き出し。
 「わはは、わはは、わははははははは。ぼくは、この間、大笑いをした。」
 でも、これじゃあ、あまり芸がないよね。
 会話の書き出しでもいいんだけど、もう少し高級にそのときの景色がわかるように工夫をしてみると格好いい。
 例えば、「グラウンドに真っ赤な夕日が沈んでいった。ぼくは、この間、大笑いをした。」
 うーん、ちょっと情景と説明にギャップがあるなあ。
 では、こんなのはどうかな。
 「ブッシュー。先生の鼻の穴から真っ白な牛乳が飛び出した。うしろからくすぐった人がいたのだ。」
 こんなことしないでね。
 では、みんなも、カッコイイ書き出しの工夫をしてみよう。
【コーチン】
題材、体験実例の説明をします。
「体験実例」って、難しい言葉で書いてあるけれど、簡単にいっちゃうと、自分が今まで経験したことを作文の中で例として書くことをいうんだよ。簡単じゃないって?
「似た話」を書けばいいんだよ。
う〜ん、今週は「大笑いをしたこと」の作文をかくんだよね。
大笑いしたこと、あるでしょう。
テレビで、お笑いの番組を見ていたとき。漫才をする人で誰が好き?ぼくはオリラジ。あはは、これは余計な話。
先生の話を聞いている時に、突然変な音を誰かが出して、思わず噴き出して笑っちゃったこと。
花粉症のお父さんが、馬鹿でかい声で大きなくしゃみをしたとき、お母さんと大笑いをしたよ。
ほら、いろいろあるでしょう。
「同じようなことがありました。」や「これと似た話があります」という風に書き始めれば、わかりやすいね。
お父さんやお母さんとも話をして、思い出してみるのもいいよ。
がんばってみて〜。
【フロール】
私は使えるカエル。名前はフロールです。
表現の項目の説明をします。
表現の項目って聞くと難しいけれど、いつも練習しているたとえのことだよ。
それから、今学期はダジャレ表現もあります。
今日の課題は「大笑いをしたこと」ね。
大笑いね。大笑い。
思い出してみて、大笑いをしているときの顔。
口をおーっきくあけて笑うのよね。
「まるで怪獣のように大きな口をあけてわらいました」
これじゃあちょっと怖い?
「まるで口さけ女のように」
もっとこわい? じゃ、少し話題を変えよっと。
一度笑い始めるとなかなかとまらなくなっちゃうのよね。
「まるでこわれたおもちゃみたいにいつまでもいつまでもわらいました。」
こんなたとえも書けそう。
笑っている様子じゃなくてもいいですよ。
あ、これってなにかに似てる!
そうぴんときたら必ずたとえが書けるから。
そうそう、みんなはどんなことで大笑いしたの?
「おわらいでおおわらい?」
やだ、し〜んとしちゃった。
今のダジャレ、ダメだったのかしら……。え〜ん。
「カエルがふりかえる」
さあ、みんなもじぶんだけのたとえとダジャレをかんがえてみてね。
どちらかひとつでもいいですよ。ダジャレがむずかしかったらかならずたとえをいれてね。
カエルのお話はおしまい。カエルはカエルー。
【ビリー】
 大笑いってほんとに気持ちがいいよね。笑いというのは、健康にもいいそうだよ。え? 知ってる?
そうか。今学期の主題はわかったことだね。
 では、わかったことってなんだろう? わかった、というのは、理解したことや発見したこと、初めて知ったことなどを書くんだよ。
 例えば、みんなで爆笑したときだったら「大笑いすることは、いっしょに笑った人全員がしあわせな気持ちになることがわかった」どう? そんな感じしない?
 また、よく大笑いするおばあちゃんはもう70歳なのにすごく元気。そこで「笑いは、健康の秘訣だということがわかった」といえるよね。
 他には、まだ赤ちゃんの妹や弟がいる人だったら、そのおもしろいおしゃべりやかわいいしぐさに、大笑いってことがあるよね。笑われた本人は最初はきょとんとしているけれど、やがていっしょになって笑い出すでしょう? 「大笑いは、笑われているその人をも笑いに巻き込むということがわかった」なんて」書くと、高学年っぽいね。
 なんだか楽しくなってくるね。やはり笑いは健康の泉だな。
では果敢に挑戦してくれたまえ! Let’s GO! (レッツゴー)
【シャンテン】
 では、最後に字数と表記の説明をします。
 字数の目標は500字です。作文用紙2枚目の5行目まで。
 ちょっと大変そう……。でも、大丈夫。会話を入れたり、途中に思ったことを書いたりすれば字数が増えるからがんばってね。
 どうしても500字まで書けなかったら、書けるところまででいいからね。
 表記で注意することは、漢字を使って、ていねいに書くこと。習った漢字はどんどん使ってね。
 もう一つ注意することは、常体で書くこと。みなさんは、敬体と常体の違いを知っていますか? 「でした。」「ました。」「です。」「ます。」で終わる文は敬体と言います。「〜だった。」「〜だ。」「〜である。」で終わる文は常体といいます。みなさんは、この常体の方の文で作文を書いていってね。途中に敬体が交ざらないように気をつけましょう。
 これで説明はおしまいです。今日書いた作文は、担当の先生に送ってね。
 じゃあ、がんばってねー。