授業の渚 na-05-2


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
 ナツメ5.2 さて、人間を科学的に

 ハイ! 長文はしっかり読めたかな? 今回もなかなか興味深い長文だね。君は、ふだ
んいろんな機械を使って生活している。今だって、パソコンという機械で勉強をしている
わけだ。コンピューターはよく人間の脳にたとえられるけれど、どんなところが似ていて、
どんなところが違うのかなあ? そのへんの秘密を解く鍵がこの長文に隠されているか
も!
 
 ではまず、最初に項目を確認しよう。「要約、私、ダジャレ、わかった♪」だったね。
それ、もう一度! 「要約、私、ダジャレ、わかった♪」どうかな? 覚えてる? 2番
目の「私」って言うのは、体験実例・似た話のことだったね。念のため。

 それでは、段落ごとに説明するよ。

第1段落 要約は、長文の中で重要だと思う箇所をピックアップするんだったね。そう、
ちょうどね、お母さんが「ねえ。その長文どんなことが書いてあるの? 」なんて聞いて
きたら、内容をかいつまんで話すよね。そんな感じでいいんだ。作文用紙の半分くらいま
で、字数で言えば200字程度でね。え? お母さんに「えー。自分で読んでよー」って
言うって? そりゃいえてるね!

 ちなみに僕は「機械を作る科学は急速に進んだが、人間の科学はなかなか進まないこ
と」や「機械と違って人間は生きている」「人間は進歩する」あたりを書くな。

第2段落 次は体験実例。自分らしい体験談が、できれば2つくらい入るといいね。僕が
考えたものをひとつ言おう。「この間、私のマンションで停電があった。前にもあったの
で、今度はあわてずちゃんと用意していた懐中電灯やローソクで明るくしたので、だいじ
ょうぶだった。」とかね。それに対し「機械は何度停電しても、電気工事のおじさんが来
るまでは、自分で復旧することができない」なんてところまで書くとGOOD!

第3段落 ここも実例、似た話を書こう。機械と人間を比べた話がもっとあるといいな。そうそう、
それからダジャレをキメてくれよ! 例えばね、「先生は車が来るまで待つのですか? 」「いえ、
私は代講があるから、もう行こうと思います」高度すぎた? 

そしていよいよ第4段落。この長文を通じて、「わかったこと」を書いて、結びにしよう。他には
「学んだ」「教えられた」「あらためて考えさせられた」というような言葉を使ってもいいね。
その場合は、キーワードをかっこ書きで入れましょう。
 君は、どんなことがわかった? 僕はね「人間は機械と違って、自分で努力して進歩することが
できるということがわかった。」と書こうかな。または「人間と機械では、人間のほうが複雑で、
意志を持って努力することができる点で優れているということがわかった。」これは進歩するとい
うことにつながるよね。そうそう。ここで、もしぴったりのことわざが使えそうなら入れてみてね。
例えば、「われ思う、故にわれあり」これは、有名な哲学者デカルトの名言だけど、「自分は考え
るがゆえに存在する。 考える自分がすべての哲学の基礎であるという意味」である。機械のよう
に何かの仕事を単にこなすだけでなく、考えたり悩んだり、試したり感じたりするのが人間で、
そこにこそ、進歩があり向上があるってわけだね。
 
 哲学者の言葉でしめるなんて、かっこよすぎるかな。では、君たちも機械と人間について、深く
深くふかーーく考えてみてね。書けた作文は必ず読み直すこと!
 さあ!チャレンジだ! Let’s GO!