授業の渚 nnga-06-2


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
ガ 6.2週 コンピュータにかぎらず(感)

 第一段落は、状況実例です。
 パソコンで苦労した人は多いでしょう。「こんなの、わかんなーい」と投げ出すと、真面目な人から「自分でもっと勉強して使えるようにならないと」などと叱られたりするでしょう。ビデオの使い方をまだ知らないおじいちゃんやおばあちゃんを見ると、今度はみなさんがそういうことを言うかもしれません。
 ところが、真面目に勉強して進歩する人ばかりが世の中にいたら、当のパソコンは全然進歩しません。すぐに「わかんなーい」と投げ出す人がいるからこそ、パソコンのその人間に合わせて進歩していくのです。
 そこで問題は、日本人は、すぐに人間の努力の方を優先してしまいがちだ、ということになるでしょう。

 第二段落は、その原因です。まず日本人が勉強好きだということがあるかもしれません。日本では、努力したりがんばったりしない人は肩身の狭い思いをします。その典型的な例がお箸です。お箸を使うのには練習が必要です。しかし、その練習が面倒だから、スプーンやフォークにしようという文化は日本では成り立ちませんでした。体験実例で、同じような例を考えてみましょう。

 第三段落は、原因2です。今日では、科学技術の進歩が速いので、どうしても技術の進歩に追いつけない人が多くなりがちです。デジタルデバイドとは、コンピュータの活用などで、使いこなせる人と使いこなせない人の格差が広がっているということです。今後、このようなギャップはますます大きくなっていくでしょう。

 第四段落は、反対理解とまとめです。
 確かに、人間が機械に合わせて努力することも必要だ。それが、日本文化のレベルの高さを支えてきた面もある。つまり、日本人は、工場に機械を導入する場合でも、ただ機械をマニュアルどおりに使うだけでなく、一工夫して使うという使い方をすることが多いそうです。
 しかし、人間が機械に合わせていては、機械の進歩は止まってしまいます。人間が努力しなくても済むような技術を発展させることがこれから重要になってくるのでしょう。