授業の渚 nnge-03-2


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 第一段落は、「芸術には民族性の根がある。それを忘れて芸術の普遍性だけを見てしまうのは問題だ。」という形。「芸術」というとぴんと来ない場合には、もっと幅広く文化全体で考えてもよい。例えば、日本人は腸が長いので菜食に向いているが、欧米の食文化を真似して肉食にするとかえって健康によくないなど。
 第二段落は、その原因1。つまり、民族性の根というものを無視してしまいがちな社会の原因。「第一の原因は、日本人がこれまで身近に異なる民族と接する歴史がなかったために、民族の違いということにあまり関心を持たなかったためだ。」など。
 第三段落は、原因2。「第二の原因は、グローバル化の流れの中で、国際的で普遍的なものが優れているような錯覚を持ってきたためだ。」など。
 自然科学実例:オーストラリアだけにしか生存しないコアラは、遅れた生き物と見なされている。逆に、ゴキブリやネズミは世界中に存在するので、嫌われつつも尊敬されている(かなあ)。
 第四段落は、反対理解とまとめ。「確かに、芸術には、だれにも同じような感動を呼び起こすという普遍性がある。しかし、その根底には、民族的な根があることを忘れてはならない。」(自作名言は「○○はAではなくBである」という形で自分で考える)