授業の渚 nngi-09-1


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
映像は、まだありません。

ギ 9.1週

1.第一段落は、状況実例と社会問題。「豪華な食事というと、ビフテキやトンカツを連想する人が多い(?)。質素な食事というと、お茶漬けや漬物や納豆を連想する人が多い(?)。このように、肉食という例を一つを取ってみても、私たちは欧米の文化の方を優位に考える傾向がある。しかし、無自覚な欧米崇拝は問題だ」。

2.第二段落は、その原因。「その原因は、第一に、欧米文化がそれなりの歴史的背景の中で、洗練されたものになっているからだ。異なる民族が隣り合って暮らしている環境では、どの民族にとっても普遍的に受け入れられる文化を作る必要があった。それが、国際性のある料理、ファッション、音楽、芸術、文学、政治制度などのもとになっている。例えば、ほぼ世界中の人が欧米風の衣服を受け入れているのは、その機能性が優れているからである。肉食が豪華だと思われるのもそれが栄養的に優れているからというのではなく、単純においしいからという面が大きい」。

3.第三段落は、原因2。「第二の原因は、わが国(日本)が自分たちの文化を国際的に洗練されたものにする努力をあまりしてこなかったことである。日本人は、自分たちの文化を日本人以外の人が修正することを拒む傾向がある。スポーツでも、料理でも、演劇でも、日本的な伝統を純粋に維持しようとするあまり、外国の人にも受け入れられるよりよいものにしていくという意識が薄かった。機能性のある和服、思わず手を伸ばしたくなる豆腐、自然に口ずさみたくなる民謡などを創造する必要がある」。

4.第四段落は、反対理解と自作名言。「確かに、海外の優れた文化を吸収することはよいことだ。しかし……」。
 自作名言は、「肉食は、ヨーロッパ文明の長所だったのではなく、彼らの短所の裏返しだったのである」、「長所は、優れた面を伸ばすことによってではなく、劣った面を克服することによって生まれるのだとも言える」など)