授業の渚 nngu-11-2


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グ 11.2週

 消費の中に生きがいを見出そうとする今の社会の問題。
 原因1。資本主義による労働と資本の分離→分業→大量生産→大量消費。自給自足的な経済では、自分が生産するものの全体像が見えたので、それが生きがいにもなっていた。しかし、現代では……。
 原因2。コマーシャルによって、私たち自身が消費の魅力に幻惑されている。
 自然科学実例。人間にエサを与えられ続けたカイコは、自力で自然の中で生存していく力を失った。動物園のライオンやペットなども、消費の生活に慣れることによって、自ら生産するという力を失った。
 反対理解として、確かに、大量の消費が、より高い生産性を生み出す原動力となったが……。
 ことわざの加工。「カニは甲羅に似せて穴を掘る」。人間は、それどころか、甲羅に合った穴を探すようになったのではないか