授業の渚 ri-07-1


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 リンゴ7月1週の課題の説明です。

 今学期から、初めてこの構成で書く練習をする人もいると思いますので、まず、全体の流れを説明します。

 第一段落は、要約または状況説明と意見を書きます。今回は、長文の感想文課題ではないので、状況説明となります。意見は、「私は……のような生き方をしたい」「人間は……のように生きるべきである」という形で書いてみましょう。
 第二段落は、そのための方法の一つ目を書きます。
 第三段落は、そのための方法の二つ目を書きます。
 第四段落は、反対意見に対する理解を示した上で、名言を引用して最初の意見でまとめます。

 今週の課題は「ウサギとカメ」です。
 カメのように急がずマイペースで生きていくのがよいか、ウサギのようにやるときはやる、休むときは休むというメリハリのある生き方をするのがよいか、どちらかを選んでそのための方法を考えてみましょう。

 ここでは、カメのように急がずマイペースで生きていきたいという意見で書くことを前提に説明します。

 今回は長文の感想文ではないので、第一段落は、イソップ童話「ウサギとカメ」の内容に触れながら状況説明をします。

 「イソップ童話の『ウサギとカメ』は誰もが知っている童話だが、ここに登場するウサギとカメは、人間の生き方を表しているとも考えられる。私の周囲にも、ウサギ型の人間とカメ型の人間がいる。」などという具合です。

 状況説明の後は、カメのようにコツコツとマイペースで生きていきたいという自分の意見をはっきりと示します。

 第二段落は、カメのようにマイペースで生きていくための一つ目の方法を書きます。「そのための方法としては第一に、目先のことにとらわれず、もっと先の目標をしっかりと見つめていくことである。」などと書けそうですね。

 一つ目の方法は、自分自身の心構えから考えるとよいでしょう。

 実例は、大きな視野で物事を考えて成功した話を書いてみましょう。毎日コツコツと積み重ねてきたことが大きな成果につながった話、練習試合では負けたけれど、その負けを大きな試合で生かすことができたなどという話です。

 第三段落は、二つ目の方法を書きます。「また、第二の方法としては、学校などでももっと長い目で子供の成長を見つめていくことである。」というように、社会的な観点から方法を考えてみましょう。

 実例は、もちろん、体験実例でもよいのですが、伝記実例や歴史上の実例を持ってきてもよいでしょう。今回は、エジソンの伝記などが参考になりそうです。

 第四段落は、まず、反対意見に対する理解を示した後、逆説の接続詞でつなぎ、名言を引用して書き出しの意見に戻ってまとめます。「確かに、先取りをしながら進んでいく生き方にも良さがあるだろう。しかし、『毎朝、歯をみがくのに、一週間分まとめて一挙にという人はいない。』という名言があるように、私は、むやみに先を急がず、目標に向かってカメのようにこつこつと進んでいきたい。」などとまとめられそうです。

 今学期の字数の目標は800字です。各段落それぞれ200字くらいを目安に書いていきましょう。

 では、がんばってください。