授業の渚 ri-07-2


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 第一段落では、長文の要約と意見を示します。「生きることは、何かを創造していくことであり、その創造には、学びの段階では味わえない、大きな喜びがある。創造には、まず、蓄積の段階がなければならない。だが、いつまでも蓄積だけを続けていては、人は創造することなく、生涯の幕を閉じなければならなくなってしまう。世の中で成功した人は、大抵、逆境を自分の人生にプラスに取り込んでいく能力をそなえている。創造にも、この逆境が深く関係している、といわなければならない。」といったところがポイントになりそうです。意見は、「私は、逆境をプラスに変えていくような生き方をしたい。」などと書いてみましょう。

 第二段落には、一つ目の方法と実例を書きます。一つ目の方法は、自らの心構えという観点から考えてみましょう。
「そのための方法としては第一に、失敗を恐れずに積極的に物事に挑戦していくことである。」
 実例は、物事に果敢に挑戦し、逆境を乗り越えたからこそ成功したという話を書きます。ここには、体験実例だけでなく、伝記実例なども使えそうです。実験の失敗で三度も工場を火事で失い、湖上の船の中で実験を続けたアルフレッド・ノーベルの話など、逆境をバネに変えた先人の話を思い浮かべてみましょう。

 第三段落には、二つ目の方法と実例を書きます。二つ目の方法は、社会的な観点から考えてみましょう。
「また第二の方法としては、敗者に対しても考慮されるような社会体制を作ることである。」
 アメリカでは、第一志望の学部に不合格となっても、とりあえず第二志望の学部に在籍し、敗者復活戦を賭けて、1年半後の編入出願で第一志望の学部を何度でも受験することができます。このような敗者復活制度は、失敗を恐れずに自分の目標に向かって何度でもチャレンジできる、理想的な制度と言えるでしょう。

 第四段落では、まず、反対意見に対する理解を示し、名言を引用しながら書き出しの意見に戻って結びます。「確かに、逆境より順境にいた方が心に余裕が持てる。しかし、『脱皮できない蛇は滅びる。』という名言もあるように、私は困難なことにも挑戦し、逆境をプラスに変えていくような生き方をしたい。」などとまとめられそうです。