授業の渚 ri-07-3


↑スタート/ストップ音声オン/オフ↑
 第一段落は、長文の要約と意見です。
「少なくとも先進工業国においては、高い生産性に裏づけられた安価で高品質の工業製品を容易に入手することができる。しかし、人工化環境における人工物充填率の限界、資源エネルギーの限界、廃棄物処理能力の限界は、局所的現象にとどまらずに、オゾン層破壊に見られるように地球的規模にまで拡大している。豊富な製品を所有しそれに囲まれて暮らすというのは、それ自体は目的でなく、それらから発現してくる豊富な機能を享受するのが目的である。とすれば、製品所有は必然的なものではなく、むしろ機能の売買がより本質的である。」というのがこの長文のポイントです。
 意見は、「私は、物の所有にとらわれずレンタルを活用していくべきだと思う。」などと書いてみましょう。

 第二段落は、一つ目の方法と実例です。
「そのための方法としては第一に、物を持つことだけに価値をおかないことだ。」
 何かが必要になる度に購入していたのでは、経済的な負担にもなるし、保存場所や処分方法などにも困ってしまいます。ベビー用品など、ある期間しか使わない物はレンタルで済ませる方が合理的ですね。
 実例としては、「一昨年、クリスマス会のためにサンタクロースの着ぐるみを購入した。その後、置き場所に困り、ずっと居間に置かれたままなので、我が家はずっとクリスマスのままだ。去年は、トナカイの役になったが、前の年の教訓を生かし、トナカイの着ぐるみをレンタルで済ませたので置き場所に困ることもなかった。」といった話が書けそうです。

 第三段落は、二つ目の方法と実例です。
「また第二の方法としては、レンタルのしやすい社会の仕組みを整備していくことだ。」
 レンタルをしたくてもその仕組みが整っていなければなかなか利用できません。最近ではネットでレンタルしたDVDを駅の自動レンタル機で返却できるようなサービスも登場しました。
 実例としては、「お祭りのために借りた着ぐるみをお店まで返しに行くのがとても大変だった。最寄り駅に返却ボックスがあれば楽なのになあと思った。」といった話が書けそうです。
(何着借りたの?(-_-;))

 第四段落は、反対意見に対する理解を示し、名言を引用しながら書き出しの意見に戻ります。
「確かに、所有することによって愛着が湧くような物もある。しかし、『限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。』という名言もあるように、私は物の所有のみにこだわらず、自分に必要な物を機能としてレンタルするという方法も活用していきたい。」などとまとめられそうです。