授業の渚 sa-05-1


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サツキの課題
【バオ】
 ぼく、バオ君。
 構成の仕方を説明するよ。
 サツキの課題では、中心を決めることが大事。
 例えば、お手伝いの話を書くときに、こんなふうにかく人はいないよね。
 ぼくは、朝7時におきました。午前中にお手伝いをしました。お昼ごはんはカレーライスでした。夕方、動物園に行きました。夜はテレビを見て寝ました。
 お手伝いをしたことだったら、朝起きてから夜寝るまでの話ではなくて、お手伝いの話に中心をしぼって書く。
 そして、お手伝いの話の中でも、特にくわしく書きたいところに中心をしぼって書く。
 そのためには、「いちばん……なのは……でした」と書くとわかりやすい。
 作文の最初は、「いつ、どこで何をしました」ということがわかるように書いていこう。
 そのあとに、「いちばん大変だったのはこんなところでした」と中心がわかるように書いて、それからそのときの出来事を順序よく書いていくといいよ。
 または、いろいろなお手伝いをたくさんしている人は、「ぼくがしているお手伝いの中で、いちばん大変なのは……です」などと書いていってもいいよ。
 では、ここで一句。「いちばんは 中心決める キーワード」
【コーチン】
題材の説明をするよ。
もし、私が〜だったら、や、もし〜をしたら と想像したことを書いてみよう。
今週は「お手伝い」という作文を書くんだよね。
その作文に何か想像したことをかけるかな。
誰のお手伝いをしたのかな。お母さんのお手伝い?お父さんのお手伝い?
お手伝いをして、すごく疲れちゃった時、
「もし私がロボットだったら、疲れないでドンドンお手伝いの仕事が進むのに。」
なんて書けるよね。
お父さんの日曜大工のお手伝いをしている時、
「もし、カナヅチで釘を打たないで自分の手をたたいてしまったら、すごく痛いだろうなぁ。」
なんていうものいいね。
忘れ物を届けにお兄ちゃんの後を追いかけていくとき、
「もし、羽がはえていたら、すごい速さで飛んでいってすぐにお兄ちゃんに追いつくのに。」
っていうのもあるよね。
いろいろ想像をふくらませて。「もし〜だったら」を考えてみてね。
【フロール】
私は使えるカエル。名前はフロールです。
表現の項目の説明をします。
表現の項目って聞くと難しいけれど、いつも練習しているたとえのことです。
さあ、今日はどんなたとえを書こうかなあ。
今日の課題はお手伝いをしたこと。
いろんなたとえが使えそう。
たとえば、お手伝いをするときのみんなの様子。
お料理をしたり、お掃除をしたり、お手伝いはお父さんやお母さんの真似をしてみてやってみたでしょう?
体は小さいけど、やることは大人と同じ、でしょ?
ちっちゃなお父さん、お母さんっていえそうじゃない?
あ、思いついた。ほら、たとえが書けそう。
「まるで、ぼくは、ちいさなお父さんみたいでした。」
「まるで、わたしは、ちいさなお母さんみたいでした。」
こんなたとえはどう?
お手伝いでお料理をしたお友達もいるのね。おいしくできたかな? えー、見た目は最悪だったけど味は最高だった?
「見た目は最悪だったけど、味は、まるで高級レストランで食べる料理のように最高でした。」
なんていうのも書けそうです。
お掃除をしたお友だちはいっしょうけんめい働いたかな?
「まるでお掃除のプロになったようです。」
などもいいですね。
さあ、みんなもじぶんだけのたとえをかんがえてみてね。さくぶんのなかにひとつは入れられるといいですね。
カエルのお話はおしまい。カエルはカエルー。
【ビリー】
 作文の結び、つまりおしまいに思ったことを書く、これはやったことあるよね。その思ったことなんだけど、今回はちょっとグレードアップするよ。
 今週はお手伝いのことを書くね。まず、ふつうの思ったこと。「お手伝いをして楽しかったです。」「おそうじを手伝ってつかれたと思った。」これは、誰でも書けそうだね。
 しかしだ! これは君の作文だ。君だけが思った特別なことを書きたいと思わないかい?
 特別なこと? えーむずかしそうー!? 今そう思っただろ?
 だいじょうぶだいじょうぶ、3つのコツを教えてあげるから。これのどれかを使えばばっちりというわけさ。
 まず、「自分だけが思ったこと」を書いてみよう。たとえば「お姉ちゃんと妹は、お手伝いはもうこりごりと言いましたが、私はお母さんがあんなによろこんでくれるのなら、またしたいと思いました」どう? 自分だけの意見になってるでしょう?
 次に「自分しか思わないような思ったこと」を使おう。「ぼくは、お手伝いをすると、お母さんのありがとうの言葉で、心の中の花がどんどん大きくなるように思いました。」うまいっ! すばらしいな!
 そして最後のコツは「自分らしい思ったこと」だ。「ぼくは力持ちなので、これからはお母さんの買い物の重い荷物は全部持ってあげようと思いました」えらいぞ! かっこいい!
 どうだい? 3つのコツ、わかったかな? ぜひ使ってみてね。
ではがんばって挑戦してくれたまえ! Let’s GO! (レッツゴー)
【シャンテン】
 では、最後に字数と表記の説明をします。
 字数の目標は300字。
 書けるかなあ。会話を入れたり、途中にも思ったことを書いたりすると字数が増えるからがんばってみてね。
 表記で注意することは、「それで」や「そして」や「それから」といった接続語を少なくすること。こういう言葉を使いたくなってもぐっと我慢。「それで」や「そして」などはなくても意味が通じるから大丈夫なの。まあ、1回ぐらいは使ってもいいけどね。
 作文を書き終わった後、作文を読み返して、「それで」や「そして」がたくさん入っていたら、二重線で消しておきましょうね。
 もう一つ注意することは、決められた課題で書くこと。項目表の黒い丸印の課題で書いてね。5月1週の課題は、お手伝いをしたことか星空を見たことですよ。書くことがどうしても見つからなかったら、まずはお手伝いをしてみましょう。作文にも書けるし、お母さんも喜んでくれるし、一石二鳥ですね。
 これで説明はおしまいです。今日書いた作文は、担当の先生に送ってね。
 じゃあ、がんばってねー。