授業の渚 ta-06-1


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 タラ 6・1

Hi! Billyです!

 6月になりました。今週は、進級試験だね。ドキドキしているかな? 
はじめて進級試験を受ける人もいると思うので、ちょっと説明しておこう。

 進級試験は、年に4回、6月、9月、12月、3月のそれぞれ第1週に行われます。これは、その学期に学んだことを確認し、定着させるための大事なものです。進級の基準は、目標の字数400字に達し、項目表の●印の項目ができていることです。

 いつもがんばっている君なら、ふだんの力を発揮すれば合格まちがいなしだよ! それから、今学期入会した人は、自動的に級があがるからね。

 さて、進級試験の課題だけど、今回は「私の父(母)」です。これは、いろいろな話が書けそうだね。
うまく書けたら、父の日のプレゼントにするのもおすすめだよ!

 では、第1段落から行ってみよう!
はじめは、「書き出しのくふう」だったね。お父さんの口ぐせや、お母さんがお父さんを起こす声、帰ってきたときのドアの音、たくさん思いつけそうだ。そのあとに、お父さんやお母さんの紹介を簡単に入れてみよう。僕ならね「僕の父マイケルは、作家です。海をテーマにした作品をたくさん書いています。父の作品は、若者にも人気があり、毎日たくさんのファンレターが届きます。父の趣味は、テニスと乗馬とお菓子作りです。いつももの静かですが、お酒を飲むとからみます」って書いちゃう。

 パパ、ごめんよ。


 次に第2段落、第3段落、ここには君とお父さんとのエピソードを書こう。もうひとつの似た話には、お父さんの人柄がわかるような具体的な話が書けるといいね。お母さんの場合も同じさ。会話を使ったり、ダジャレやたとえも忘れずにね、

 僕はね、あの話を入れたいな。。。え? 聞きたい? そう? じゃあ、参考までに。。。
 去年、僕は何度か父と海へ行きました。父は泳ぐわけでも、サーフィンするわけでもなく、一日中パラソルのしたで海や人々を眺めています。僕は、まだ泳げなかったので、(あ、今も泳げないけどね)浮き輪をつけて、波に揺られていました。きれいなお姉さんたちが、あらかわいいこぶたちゃんと言って寄ってきたり、かっこいいサーファーの人たちがよう、君もやってみない? なんて声かけてくれたりするので、浮かんでいるだけで楽しいものです。と思ううち、いつの間にか僕は、かなり沖のほうへ流されていました。「こ、こわいよー。パパー!! パパー!! 」僕の声は父に届きません。だんだん父のパラソルが遠くなっていきます。浮き輪だけがたよりでした、しがみついて僕はふたたび叫びました。「パパー!! 」
 そのときです。バシャンバシャン、と目覚めたさめ(ダジャレ)のように、キレのいいクロールで父がこちらへむかって泳いでいました。「あ! パパー! 」その時の父の姿は、とても早くてキラキラしていてまるでジェット機のようでした、僕たちはかたく抱き合いました。父は言いました。「Billy! ・・・帰ったらスイミングスクールに申し込もう」でも、帰ると二人ともそのことはすっかり忘れてしまいました。

 ね! 感動的だと思わない? 

 こんな感じで君とお父さんやお母さんの話を紹介してくれたまえ。

 それから最後は、第4段落、心、という言葉を使って「口には出さないきもち」を表現しよう。ひそかに感じていること、心からそう思うこと、いえないけどほんとはこうなんだという気持ち、いろいろあるよね。ここにこっそり書いておこう。
 
 父は、あまりふだんはしゃべらないけれど、ふだんの生活のはしばしに、僕のことを大切に思ってくれているんだなあと感じることがあります。僕には直接聞かないのに、母に「最近Billyは・・・」といろいろなことを質問しているそうです。朝起きたら、枕元に「この本に君の知りたがっていたことが書いてある。 父マイケルより」というメモつきの本が置いてあったりすることもあります。そんな時、心の中で「パパ! 夜中に調べておいてくれたんだね。うれしいよ、パパ!」と思います。でも、はずかしいので「ありがとう、パパ」と短く口に出すだけです。

 僕みたいに、お母さんには、わりと気持ちや心の中を素直に出せる人も、お父さんにはもじもじしちゃうってこと多いかもね。え? 私は逆よだって? へええ。

 OK! これで説明はおしまいだ。君の素敵なお父さん、お母さんをばっちり紹介して、進級テストの栄冠を勝ち取ろう!
では、健闘をいのる!

 Let’s GO!