授業の渚 yabi-07-1


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 ビワ7月1週の課題の説明です。

 今学期から、初めてこの構成で書く練習をする人もいると思いますので、まず、全体の流れを説明します。

 第一段落は、要約または状況説明。今回は、長文の感想文課題ではないので、状況説明となります。
 第二段落は、一つ目の意見Aを書きます。
 第三段落は、一つ目の意見とは対照的な二つ目の意見Bを書きます。
 第四段落は、二つの意見を総合化してまとめます。それぞれの意見をいったん肯定した上で、さらに上の次元から結論を持って来るわけです。総合化のコツについては、授業の渚「ヤマブキ5月4週」で説明していますから、そちらも参考にしてください。

 今週の課題は「手助けはよいか」です。
 もちろん、手助けが必要な場合もありますが、あまり手助けをしてしまうと、その人の自分でやりとげる喜びを奪ってしまうことにもなります。
 手助けのよい面と悪い面を考えて、その二つの意見を総合化してまとめてみましょう。

 今回は長文の感想文ではないので、第一段落では手助けに関する簡単な状況説明をします。手助けをしてもらった、あるいは誰かの手助けをしてあげたという自分の体験談を書いていくとよいでしょう。

 たとえば、数学の宿題がなかなか解けずに困っていたら、お父さんが教えてくれた、あるいは、プラモデルを作っている弟の手助けをしてあげたなどという話です。

 この段落には、実例だけを挙げ、自分の意見をはっきり示さないのがポイントです。

 第二段落は、「手助けはよい」という一つ目の意見を書きます。
 困っている人の手助けをしてあげるのは人間として当然の行為です。また、自分が困っているときに手助けをしてもらえると嬉しいものですよね。そんな体験実例を書いてみましょう。

 第三段落は、「手助けがときにはマイナスになる」という二つ目の意見を書きます。
 よかれと思ってした手助けが迷惑になってしまうこともあります。小さな子供が一生懸命何かをしているときに手を貸してしまったら、その子供は自分で何かを成し遂げたという達成感を味わうことができなくなってしまうでしょう。人には、手助けをしてもらいたくないときもあるはずです。

 好意でしてくれた手助けであっても自分にとってはありがた迷惑だった、本当は自分一人の力で最後までやり遂げたかったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。そんな体験実例を書いてみましょう。

 第四段落は、総合化した意見でまとめます。
 手助けにはよい面も悪い面もありますが、いちばん大切なことは、手助けをすること、あるいは、手助けをしないことが、本当に相手のためになっているかどうかということではないでしょうか。手助けをするにしてもしないにしても、相手に対する思いやりが基盤にあることが大事ですね。
 名言は、『大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。』、『家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である。』などが使えそうです。

 今学期は、字数の目標が800字になっています。
 各段落それぞれ200字くらいを目安に書いていきましょう。