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長く書くことと簡潔に書くこと  2010年10月10日  No.1039
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 私は、自分のブログではあまり長い文章は書かずに、ほとんど四行詩という形式で書いています。なぜかというと、長く書くのが面倒なのと、読む人がいた場合もやはり長い文章を読むのは面倒だと思うからです。

 しかし、子供たちの作文の場合、文章の実力という点では、字数の長さと内容のよさとの間には高い相関があります。

 受験作文で、短時間に長く書くことを要求されることが多いのは、短い時間で長く書ける子には、上手な子が多いからです。もちろん、上手な子がすべて長く書くわけではありませんが、全体の傾向で言うと長さと上手は関連があります。

 短時間で長く書く子が上手だというのは、だれでも漠然と感じていることのようで、小学校低学年の子に一斉に作文を書かせると、字数の競争になることがあります。そして、「○○ちゃんは○枚書いたんだって。すごいね」などということが子供たちの間で話題になります。ところが、字数がとびぬけて長い子の中には、「、」や「。」もなく、ひらがなばかりという子もかなりいます(笑)。

 小学生だけでなく、大人になっても、長く書くことがいいことだと思っている人がいます。しかし、文章は、人に読んでもらい理解してもらうことが大事なのであって、時間をかけて長く書くことが大事なのではありません。

 では、理解されやすい文章を短く簡潔に書くには、どうしたらいいのでしょうか。

 一つは、ぶっつけ本番で考えながら書くのではなく、全体の構成を念頭に入れてから書くということです。長い文章を書く場合は、構成図で考えを整理してから書くということも必要になるでしょう。

 もう一つは、やはり大人の文章では、読み手にわかる範囲でできるだけ簡潔に書くことが大事だと常に考えておくことです。

 「葉隠」に、「武士は、十言で言うことを一言で済ませるものだ」という内容の言葉があります。短く簡潔に書くというのは、日本文化の美学でもあるのです。

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