ジャガイモは、ナスやトマト、ピーマンなどと 読解検定長文 小4 春 1番
ジャガイモは、ナスやトマト、ピーマンなどと同じナス科の植物です。だからみんな花がにています。
ところで、植物は近いなかまどうしだと 接ぎ木をして育てることができます。 接ぎ木とは 茎と 茎をつなぎあわせる植物の外科 手術のことです。
たとえば地上部にトマトの実、地下部にジャガイモのいもをつくることも 接ぎ木をすればできます。ジャガイモの 茎にトマトを 接ぐのです。
でも、ぎゃくにしてしまったらどうなるでしょう。トマトの 茎にジャガイモを 接ぐのです。ざんねんながら地上にトマト、地下にジャガイモはできません。
そのかわり、地上部の葉のつけねの 枝がふくらんで、そこに小さないもができます。土の中のいもと形や色こそちがいますが、やっぱりいもです。
このようにジャガイモは、もともと地下の 枝にいもをつくる 性質があるので、地上部がほかの植物でも、地下部がジャガイモであれば、地下にいもができます。でも、地下がほかの植物だと、地下に 栄養分を送ることができず、かわりに地上部にいもをつくってしまうのです。
接ぎ木をしないジャガイモでも、なんらかの理由で地下に 栄養分をはこべなくなると、地上部にいもをつくることがあります。
( 鈴木公治「ジャガイモ」)
秋になると、草や木の実が 読解検定長文 小4 春 2番
秋になると、草や木の実がいっせいに色づきはじめます。色づいたのは、中のたねが、じゅくした合図です。
でも、このような実はそのまま土の上におちても 芽ばえません。それは、たねをつつんでいる皮や肉が、 芽ばえをとめるはたらきをしているからです。たねを 芽ばえさせるためには、まず実の皮や肉をすっかりとりのぞかなければなりません。その役目をしてくれるのが野鳥たちです。
あざやかな色の実をみつけて、野鳥がついばみにきます。このとき鳥は、たねもいっしょにのみこんでしまい、とびさっていきます。
鳥にたべられた草や木の実は、皮や肉が 胃の中でとけてしまいます。でも、たねだけはかたいからのおかげで消化されずに、ふんといっしょにおとされ、やがてそこで 芽ばえるのです。
つまり、たねは鳥といっしょに、それだけ遠くまで旅をしたことになるわけです。
エノキやクヌギの木に 寄生生活するヤドリギは、秋、まるい実をたくさんつけます。実はとてもねばねばしていて、鳥にたべられても、ねばる力をうしないません。ふんといっしょにおとされたたねは、木のえだなどにくっついて 芽ばえます。
( 埴沙萠「たねのゆくえ」)
野鳥観察の第一歩は 読解検定長文 小4 春 3番
野鳥 観察の第一歩は野鳥を見つけることです。これはあたりまえのことですが、じつはなかなかむずかしいことでもあるのです。
きみたちの友だちにも、野鳥 好きの人が一人はいるはずです。ちょっと聞いてみてください。「このあたりにはどのような野鳥がすんでいるの?」って。
そこがたとえ大都会でも「スズメ、ムクドリはもちろん、キジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、カワラヒワ、シジュウカラなどは一年中いるし、そうそう、今年はヒヨドリがうちの庭で 巣づくりしたよ」というような答が返ってくるでしょう。
「そんな野鳥知らないや」なんて言わないでください。だれでも一度は見かけているはずです。ところが、 残念なことに 見過ごしてしまったり、気がつかないでいることが多いのです。
どうして 見過ごしてしまうのでしょう。 原因の一つは、 観察眼がないためです。 観察眼というのは、 視力が 良いとか悪いとかいうことではありません。ものごとを見ぬく力のことです。
探偵小説に登場する名 探偵を思い出してください。えらそうにいばる 刑事を 尻目に、次つぎと 証拠をさがし出し、 犯人を 捕える名 探偵のことをです。 刑事も 探偵も同じものを見、聞いていますが、名 探偵は 刑事にくらべ、より多くのことを発見するのです。この発見する力が 観察眼なのです。
(海野和男「 自然観察十二カ月」)
カバは、昼間はほとんど 読解検定長文 小4 春 4番
カバは、昼間はほとんど、水の中にいます。水の中で、 昼寝をしたり、のんびりしたりして、じっとしていることが多いのです。
それで、いつも水の中にいると思われるのですが、カバは、太陽がしずむころになると、水からでて、 陸にあがります。そして夜中に、えさの草を食べ、朝になって太陽がのぼると、また、川の水の中に、はいります。
カバの 皮膚は、ほかの動物よりも、うすくできているので、昼間、 陸にいると、からだの中の水分がでていってしまいます。そのままほうっておくと、からだがかわいてしまって、死んでしまいますから、なるべく水の中にいるようにしているのです。
また、カバは、体重が二千五百キロから四千キログラムもあるので、水の中のほうが、からだがかるくなり、らくなのです。
カバの目や耳、鼻は、顔の上のほうにあります。そのため、水の中にいても、目や、耳、鼻のあなだけを、水面からだすことができます。
ですから、水の中にいても鼻で 呼吸できますし、あやしいものが近づけば、そのけはいを感じることができます。きけんを感じると、カバは、さっともぐります。
水の中にもぐるときは、鼻や耳のあなをとじます。
( 久道健三「科学なぜどうして」)
|