| 太陽に焼けた黒い肌 |
| イチゴ | の | 谷 | の広場 |
| ドリカム | / | うせ | 中2 |
| 昔、「スラムダンク」という漫画が流行った時があった。その時は、みんな |
| バスケットを夢中にやっていたので、体育館に行ったら人に埋もれていてシュ |
| -トもできないくらいだった。そのなかに、一万円から二万円ぐらいの、とて |
| もかっこいいバスケットシュ-ズを買ってやっている人もいた。その人達は、 |
| 皆からうらやましがれ、鼻を高くしていた。私といったら、普通の上履きでや |
| っていた。 |
| 数週間後、だんだん熱も冷めてきたらしく体育館の中の人が、日にちが過ぎ |
| る事によって減ってきたのであった。バスケットシュ-ズを買った人も、いつ |
| のまにか見なくなっていた。私は、小学校を卒業するまで一生懸命やって「ス |
| ポ-ツってやればやるほど上手くなってとてもおもしろいものだ」と思い、中 |
| 学校に入ってから、練習はきついけれどハンドボ-ル部に入っている。 |
| 見た目にバスケットシュ-ズを買ってバスケットをやらないよりも、バスケ |
| ットシュ-ズはないが一生懸命バスケットをして汗をかいたほうが、自分にと |
| ってとてもプラスになると思う。 |
| たしかに、外見も大切である。部活の試合で、練習と同じ物を着るよりも、 |
| れっきとした学校名が書いてあって、背番号があるユニホ-ムを着るほうが、 |
| 「ああ試合だ」と思い気持ちが高ぶる。また、スキ-の格好をするだけで、鏡 |
| を見るかぎり、「私は、スキ-ができるのよ」とやっても無いのにやった気分 |
| があじわえる。 |
| 例えば、肌の黒い人が二人いる。その人達は両方とも日焼けで黒くなったの |
| だ。一方は、毎日太陽の真下で、部活できつい練習をこなして上手くなろうと |
| 思っている人。もう一方は、海で肌を焼きたいので太陽の下で、寝ていた人。 |
| 両方とも、結果的に肌は黒くなったが、気持ち的に両方とも自分の達成感に満 |
| 足しているのだ。 |
| 「自分の心のうちに思っていないものは何一つ自分の財産ではない」とある |
| ように、中身は変わっていない海で肌を焼いた人にも、「焼きたい」という強 |
| い思いがあるから、両方とも満足しているのだ。 |
| 外を磨く、中を磨くどちらが間違っているかは分からないが、目標に向かっ |
| ていくならば、どちらを磨いてもよいと私は思う。 |