| ひとこと |
| 私の不思議 |
| アジサイ | の | 谷 | の広場 |
| りさ | / | あいす | 中2 |
| 不思議といえば、「私」という人間がこの世に存在しているということほど「ふしぎ」なことはな |
| いのではなかろうか。そのふしぎを分からせるものは主に児童文学があげられる。この児童文学で学 |
| び取ったものが、自分の人生にいかせれば自分だけの物語がつくれるのだ。しかし、現代の人達は他 |
| のことに重要性を示し、自分だけの物語をつくろうとはしない。例を挙げてみれば、成績や体重など |
| 。誰にでもできるものに重要性を感じてしまうのだ。 |
| 実際に、成績表が返される時はすごく緊張し、成績が悪かったらそれなりに落ち込むだろう。また |
| 、よかった時は素直に喜んでしまう。これは数字(順位)を気にしている証拠だ。順位を上げることは |
| 確かに必要だろう。しかし、数字だけにとらわれる人生は、大人になった時に後悔するばかりだ。自 |
| 分にしかできないものを見つけることが、自分にとっての最大の目標ではないだろうか。 |
| その自分だけの物語をつくるためには先ほどもあげたように、児童文学を読むことが必要となって |
| くる。その児童文学を読み、感動するということは、その本の作者の生き方に共感し、自分の生き方を |
| 代えるということである。私が、このようなすばらしい本に出会えたのは、小学生のころだった。「走 |
| れメロス」を読んだ直後、私は言葉にならない感動をうけたのだ。友達のために命をはれることはそ |
| う簡単にはできない。この本を読んだ後、まだ、表面的には変われていないが、内面的には少し考え方 |
| が変わったような気がする。 |
| 成績をきにするのも、自分だけの物語をつくるのも自分にとってはとても重要なことだ。しかし、 |
| 自分にとって一番大切なことは、自分自身を良いほうに代え、後悔しない人生をおくることだ。いか |
| に「わたし」という人間をみつけられるかということが、これからの人生の良い、悪いにかかわって |
| くるのであろう。 |