| チョウチンアンコウ |
| ウグイス | の | 泉 | の広場 |
| はるる | / | くあ | 小5 |
| 一九六七年、二月二〇日、鎌倉の海岸の波打ち際で一匹のチョウチンアンコウ |
| が海岸に遊びに来ていた一般の人に拾われた。生きているチョウチンアンコウ |
| のイリシウムの先端には、小さなザクロの実のように丸くふくらんだ。エスカ |
| があり、乳白色半透明の上に銀色と淡紅色のリングがあって、暗いところで青 |
| 白く光って見えた。魚をつついて刺激すると、イリシウムを立て、エスカから |
| 明るく光る発光液を前方に向けて噴射した。「この生きたチョウチンアンコウ |
| は、今までのいろいろな謎をといてくれた。このような機会はおそらくをうな |
| いだろう」と、羽根田博士は語ってくれた。 |
| このチョウチンアンコウは、八日間生きた。わが国での、そして、たぶん世 |
| 界でのチョウチンアンコウの最長生存記録である。 |
| 私は、この文章を読んで、一番頭に残った内容は、八日間生きて最高記録と |
| いうところだ。なぜそんなに寿命が縮んでしまうのだろうか。 |
| 友達によると、人間に可愛がられすぎてしまうからだそうだ。過ぎたるは及 |
| ばざるがごとしである。 |
| 私は、無理矢理深海魚のような深海に住んでいる動物を陸にひっぱりだすの |
| は、あまりよくないと思う。人間がいえばいいのだ。 |