ひとこと
物価というもの
アジサイの空の広場
吉見/こと大1
 
 よくテレビで日本に旅行しに来た外国人にインタビューする番組がある。そ
んな時、決まって、外国人は「ニホンハ ブッカガ
タカイネ」という。実際そうなのだから仕方がない。その理由は経済大国と呼
ばれる日本でも国内には、まだ海外に比べて生産性の低い分野がかなりあるか
らだ。これらの分野は日本国内に、まだ眠っている未利用資源と考えられない
か。つまりはニュービジネスの種なのである。このニュービジネスの花を開花
させるためには、どのような試みが必要か。
 
 やはり流通が課題である。荷物を運搬するにしても日本では有料高速道路の
ため運搬費がかさみ、また多数の卸売業者が仲介することも物価高の原因であ
ろう。そんな中、最近では流通革命がおきつつある。企業が独自の専門販売店
を創設することで卸売業者を排除したり、販売時点情報管理システムやオンラ
イン受発注システムを導入することで売れ筋商品を敏感にキャッチし、また二
十四時間、商品を供給することに成功している。また「プライベート・ブラン
ド」というものがある。大規模小売店が自社商品を作るのである。例えばダイ
エーのセービング、ジャスコのトップ・バリューが有名である。これによって
商品の値段を大幅に下げることができる。
 
 しかし物価を下げなくても顧客の満足させる方法がある。それがマーケティ
ングである。マーケティングは消費者ニーズ充足のための活動のことである。
今日のような成熟化した産業社会において一番重要なのがサービスである。ア
フターサービスを充実させたり顧客の苦情も的確に対処する。このような積み
重ねが企業と顧客との繋がりを強くさせる。化粧品会社の花王も独自の専門販
売店を創設することで直接、顧客の要望を知るシステムを確立させ現在、業界
トップの座についている。
 
 物価は上げることは簡単だが下げるのは困難である。しかし困難な中にこそ
チャンスが生まれるものである。「最も速い速読の秘訣は不要なものを読まな
いことである」という文句がある。不要なもの(生産性の低い部分)を改善し
物価を下げることがニュービジネスの第一歩である。